JR事故に思う
昨日のJR事故に対してその報道のあり方について疑問がある。 運転手の過去の訓戒処分を報道していたが、事故原因が不明な時点での公表はJRという組織を守るためには必要だろうが、一般の方々に先入観をもてせることになる。 「運行速度超過」も公表され、運転士の資質が問われるかのような先入観をもっってしまった。 でも、なぜ「運行速度超過」になったのだろうか?手前の駅で停止線を超えてしまい約1分30秒遅れそれを取り戻すためだ、という報道がなされているがそうさせたのは誰なのか! 電車の定時運行は当たり前という認識を私自身持っている。同時に「それはおかしい」とも日頃思っている。新幹線ならば定時運行をできるだけ守って欲しいが、例えば在来線のいわゆるローカル線までにもそれを求めることは、私自身は求めない。 また、停止線を超えた距離を短く報告した、とのことであるがなぜ短く報告しなければならなかったのだろうか?なぜ「虚偽」の報告をするのか?運転士と車掌が「口裏を合わせる」ことをしなければならなかったのか? 正確に報告すれば、運転士に対する罰則がかなり厳しくある、と考えられる。 事故は誰もが起こしたくて、起こしているのではない。事故を起こさぬようにするためには、個人を罰するのではなく「システム」を見直すことである、と多くの専門家が言っているが、結局今の社会は「個人」を罰して終わり。事故解決にしているのではないのでしょうか? 今回の事故報道を見て「リテラシー」の重要性を再認識するとともに、現代社会において相変わらず「見えない問題解決」をしているように感じた。