現実と理想のギャップ
子どもに贅沢をさせてはいけない、甘やかせるな、身の丈の生活だ、と理想は高いけれど、実際の自分は、「旅行に行くことさえできず、日々の生活におわれているみじめな存在」将来を考えると、貧しい、ひもじい「うちは、貧乏だから」と言い聞かせなければならないみじめさ、が心を咎める。 あのときもう少しこうしていれば、ああしていれば、後悔の日々。後悔しても、現実は変わらないことはわかっている・・・つもり。 こんな私と結婚したがために、苦しい生活を強いていると思うと。 わたしに出来ることはこれだけ・・・と言えない自分がいる。佐藤愛子著 死ぬための生き方より抜粋『人生にはつまずきというものが必要なのである。つまずきのない人生なんて屁みたいなものだと常々私は思っている全人生を見渡すという態度が身についてくる。若い時分は目の前のことしか考えないから、つまずきや苦難を悲しむ。私にもそんな歳月がいやというほどあった。しかし今、漸く全体が見渡せるようになってきた。こういう見方が若い頃に出来ていれば、と思うが、やはりこれは沢山生きなくてはわからぬことなのであろう。』癒される文面だ