人間の運命より
「この世のことはわからない。あの世のこともわからない。わからないままに闇の中をさまよい嘆くくらいなら、何かを信じなさい。それ以外ないではないか」 心底苦しんだ人の言葉として捉えました。 「自分の心の不安や恐れは、そのままでいい。それを治療してほしいわけではない。心に厄介な重荷をかかえながら、心身に苦痛をおぼえつつ、それでもそれにおしつぶされずに毎日を生きていくことのできるエネルギーを求めている。それを何と言えばよいか。 希望、元気、生甲斐・・・少し違う・・・・自分の心の奥の、なんともいえない暗い闇を照らしてくれる光がほしいと思うのだ。」 光がさすと、あたりが見える、そして自分の行き先が見える、それだけのこと。