望み・・・
「望み」 望み【映画カバー版】【電子書籍】[ 雫井 脩介 ] 理不尽に殺された子どもに対して、「ああこの子は立派に成長していたんだ」といえることがわかった時それまで心にぽっかり空いていた穴がしっかりと満たされる気持ちになる。 人は過去にも今もそして将来も、理不尽なことに遭遇してきたし遭遇する。 戦国時代駆り集められて戦場に放り込まれた農民。 社会保障制度が整っていない時代金持ちは薬を買えるけれど貧乏人は、死を受け止めなければならなかった。 コメを食べることができた金持ちと常にヒエ・アワなど食べていた人。 お腹を空かせた子どもの前で平気で食べることができる人。 人種が違うだけで収容され殺されていった人。 いつの時代にも理不尽なことはある。理不尽だからこそ”自分らしく”生きてくれたことがわかった時、それは心の支えになる。