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その人は、高齢者。相手を吟味する表情で訪れるナースを見る。体の自由はほとんどきかない。
わずかに残っているのは、腕を上下させるだけ。 食べることはできる。スプーンで口に入れてくれるのを待つ。 そんな生活が十数年続いている。 上半身と腰のわずかなヅレで、腰の痛みがあり、動かない片足の置き場所のわずかなヅレで、神経がピン!と張る。 生きるために、毎日が苦痛の連続。ナースの一言、手の動き、ちから加減で快・不快が決まる。 いわば人だのみの生活である。 「この人には、神様からのプレゼントが無かったのね」 別の患者(80歳)は、肝臓がん末期で(動けないはずであるが)、自分で食べる、話す、歩こうとする。何度も「体の調子が悪いのよ」と言っても 「ちょっと、そこまで、行かせてよ・・・」 「あんた、だれ?」 「おかあちゃん、この人いじわるや!!」 神様からのプレゼントはしっかりとこの患者に渡されている。 \1,680 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 17, 2006 10:32:04 AM
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