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カテゴリ:30年前の病院事情徒然なるままに
30年前の病院事情、徒然なるままに・・・
およそ30年前、手術室ではB型肝炎、C型肝炎などのウイルス疾患に感染している患者様の手術が終わった後は、使った手術器材(クーパー、攝子、鉗子など)は自動洗浄機で洗浄し高温殺菌処理をしていました。 ではウイルス疾患以外の患者様の手術器材は、エプロンとマスクとゴム手を付けて洗浄剤で手 洗いをしていました。洗っていると顔に飛沫が飛んできていました。(恐ろしい) ウイルス疾患患者様が受けた手術室内には、使用した器械、器具、ガウン、など様々なものをそのまま置いて、「ホルマイザー」を使用してホルマリンの粒子を発生させて室内にホルマリンを充満させて消毒していました。5時間ほど充満させ、アンモニアでホルマリンを中和させるのです。これらの一連の工程は自動で行われていました。 およそ10時間程度だったと記憶しています。ホルマリンを充満させてアンモニアで中和させるのですが、部屋を解放したとたんに目が充血し涙が出ます。約2時間ほど換気しなければなりません。 ホルマリンはその臭いをかいだだけで体に毒になると言われるぐらいな猛毒です。でも当時は目の充血と涙目は当たり前でした。それが一つの勲章にもなっていました。 ウイルス疾患患者様が手術室の廊下をストレッチャーで通過しただけで、そのあとを清掃している病院もあったほどです。血が落ちていないにもかかわらず! ホルマリンの噴霧は意味がないということがはっきりと言われだしたのは、今からおよそ10年前ぐらいです。・・・その理由わかりますか?? 売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放 [ 中村 朱美 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 8, 2019 08:25:03 PM
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