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カテゴリ:30年前の病院事情徒然なるままに
薬局にはせきどめ、解熱剤が不足しているという。原因はジェネリックを製造している会社の不正製造
が発覚し製造が止まっている。これは仕方ないこと。 思えばジェネリックという後発薬剤は医師も患者も嫌っていた時代があった。 医薬分業を推進する厚生省とそれでは儲けにならない医師との闘い。 1960年代後半から新薬の製法特許が切れると後発薬剤が発売された。ブスコパンはブスポンなど ゾロゾロと発売されたので、ゾロという俗称がついた。それは蔑称でもあった。 医師の多くはゾロを使うことを嫌った。儲けもあるが、製法に不明な点があったのでもし アナフィーラキシーショックでも起こしたらと。 しかしそういう事態には陥っていない。 それ以前のお話・・・・ 病院・医院では医師が処方し院内の薬剤師が薬を調合する際、後発薬剤を医師の指示の元で使うとき 錠剤のネーム部分をハサミでカットしていた。これが結構手間で薬剤師は出入りの業者にカットを させていた。しかも無償で。わずかな時間だと思うでしょうがそれがなんと朝から夕方まで毎日 これはとある精神科を標榜する病院でのこと。 出入り業者が断れば済むことだと思いますがそれができない。 もし断れば、ほかの業者にここでの薬剤売り上げがとられてしまう。仕方なく続けるしかない。 若手の業者さんは腱鞘炎になっても続けた。 いつまでこんなことを・・・・ 処方しても儲からない仕組みになってようやく門前薬局が繁盛するようになった。 しかし未だに後発薬剤に変更しますか?と患者に尋ねると・・・ 「なんで先生の薬を変えるんだ!」怒り心頭の患者さまがいらっしゃる。 理解できない人はいつの時代にもいるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 19, 2023 06:14:11 AM
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