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カテゴリ:自分らしい生き方
ウクライナのことに心が痛んでいるが同じようにイスラエルとパレスチナ問題。
もう70数年に及ぶ憎しみの連鎖。 今回の殺し合いもお互いの人々の心に深い傷跡を残してしまう。 2015年11月パリ市郊外で起きたテロで130人が命を落とした。 事件の2日後、絶望の底にいたレリスは妻を殺したテロリストに宛てて「手紙」をしたため、それをフェイスブックに公開した。 以下は手紙の全文。 金曜の夜、君たちはぼくにとってかけがえのない人の命を奪った。彼女はぼくの最愛の妻であり、息子の母親だった。 だが、ぼくは君たちを憎まないことにした。 君たちが誰か知らないし、知りたくもない。君たちの魂は死んでいる。 君たちは、神の名において無差別に人を殺したが、もし神が自らの姿に似せて人間を作ったのだとしたら、妻の体に撃ち込まれた銃弾のひとつひとつが神の心の傷になっているだろう。 だから、決して君たちに憎しみという“贈り物”をあげることはない。 君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。君たちは、ぼくが恐怖におののき、隣人に疑いの目を向け、安全のために自由を犠牲にすることを望んでいるのだろう。 だが君たちの負けだ。ぼくは変わらない。 今朝、妻に会った。何日も待ち続けた末に。 彼女は金曜の夜に家を出たときのままで、そして12年以上も前にぼくが恋に落ちたときと同じように美しかった。 もちろん、ぼくは悲しみに打ちのめされている。君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれは長くは続かない。 妻はいつもぼくたちとともにあり、再びめぐり会うだろう。君たちが決してたどり着けない自由な魂の天国で。 ぼくと息子は2人になったが、世界中の軍隊よりも強い。そしてこれ以上、君たちのために割く時間はない。 昼寝から目覚めたメルヴィルのところに行かなければいけない。 彼は生後17ヵ月で、いつものようにおやつを食べて、いつものようにぼくと遊ぶ。そして幼い彼の人生が幸せで自由であり続けることが君たちを辱めるだろう。 君たちは、彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 22, 2023 12:16:42 PM
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