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カテゴリ:自分らしい生き方
母と叔母の「デビュー」は、1992年に放映されたダスキンのCMだった。1892(明治25)年生まれの双子の姉妹が床の間の畳にちょこんと並んで座り、「きんは百歳、百歳。ぎんも百歳、百歳」とはにかむ。「きんさんぎんさん」は、またたく間に全国のお茶の間の人気者となった。
きんさんは4男7女をもうけたが、5人は生後すぐに亡くなり、3人の姉は嫁いで家を出ていた。 海軍帰りの長男は「道楽者で、よく母に金を無心していた。包丁持って暴れることもあった」(幸男さん)。きんさんはそんな兄を勘当して自宅を引き払い、「おみゃあが一番優しい」と末っ子の幸男さん宅で同居していた。 そんなきんさんの大往生は2000年、107歳だった。自宅でいったん起床したが「眠てえで、もうちょっと寝てるわあ」と言って再び目を閉じた。30分後、そのまま息を引き取った。 きんさん死去の翌年の01年に108歳で亡くなったぎんさんには、5人の娘がいた。生後すぐに亡くなった次女以外の4人は、全員が90歳を過ぎても健康で、10年ほど前までは「長寿4姉妹」として雑誌やテレビにもよく出ていた。 きんさんは、11人産んで5人がすぐに亡くなっている。当時の日本はそういう国であった。 長生きが大事なのか?その生き方が大事なのか? この「幸男さん」は若く見られたい、食事もおいしいものを、色も・・・という欲はいまもある。 ほどほどが大事だと。 きんさんぎんさんが丈夫で長生きできたワケ [ 棚橋千里 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 12, 2024 12:21:56 PM
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