山いも ほりと
真夜中に帰宅し、比較的早くに目がさめた。朝から芋ほりへ山へほり残していた山芋をトンガ片手に、ザク・ザク 額から汗が落ちる頃には、ほぼ掘り終えたとてもとても小さな芋。中には種イモのままのような芋もある。 汗を拭きながらふーっと空を見上げると朝日が山にかかってまぶしい「おはようございます。上のnです。お父さん亡くなったんですね。」「どーっも、ええ、10月8日の朝に亡くなりました」「先日お宅のお母さんに電話したら、いや家内がしたんですが、亡くなったと。どーもそうじゃあないかと思ってました。」 nさんは定年後に山の上の方を耕されている。3年ほど。家が近いらしい。そういえば父が言ってた。「仕事されとるから、土曜日曜だけですね、ゆっくりと焦らずにね」「ありがとうございます」 芋をほったあと、その場所を少し深くに掘って耕し再び土をかけておいた。芋を育てるのは並大抵ではないそうだが、とりあえずやってみなければわずかな地面を砂のような地面を十数センチほるだけで腰にひびくし、汗が流れる昔の人はこんなことをあさから夜までしていたのか。でも土の香りが鼻を通ってすがすがしい。少し目を上げると 気分は最高