カテゴリ:着物の不思議
着物が好きなのに敬遠してた理由のひとつが、呉服屋サンの展示会でのある対応があるんです... 以前、祖母に色無地で少し袖丈の長い着物を作ってもらいました。 それを友達の結婚式で着ようと考えていた時に、職場のパートさんから着物の展示会に誘われました。 無地の着物なので半襟の柄物が欲しいって思っていたので、そのことを話すと「私じゃわからないから、その着物持参で来て」と言われました。 そのパートさんは展示会でもアルバイトのような形だったんだと思います。 当日は展示会場のホテルに別の友達にもつきあってもらって、着物持参で出かけました。 そこでパートさんに紹介してもらった方に着物の色を見てもらおうと、少し箱を開けて着物を覗かせました。色だけを確認してもらえば充分ですよね...? そしたら私の(着物の)周りには10人近くの人だかりができました。 そして何本も手が伸びてきて、着物の素材を確かめるように何人もが着物を触りました。布をこすりあわせるような、独特の触り方で。 店員さんなのかお客さんなのかわからなかったけれど、何も言わずに勝手に触って、無言で去って行きました。 ...今こう書いていても腹が立つ。 今なら「触らないで!失礼な!」と一喝することもできるんですが、子供だったワタシは、営業に乗せられてたった2枚しかない刺繍の半襟からしぶしぶひとつを選んで購入して帰りました。 ただ帰り道、祖母の気持ちを、大切な贈り物を、踏みにじられたような気がして悲しくなりました。 家に戻るとワタシが自分自身で着物に合わせようと小物を買って来たことを、母がとても喜びました。展示会であった嫌な出来事は話すことができませんでした。 あれから10年近くたちます。 その後仲良くなった友達の実家は呉服屋で、今は友達もお手伝いをしています。 今度帰省した時に展示会に遊びに行ってきます。 「着物展示会」にいい印象を持てるように変わればいいなって期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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