テーマ:ヴィッセル神戸(4962)
カテゴリ:vissel kobeな日々。
柏の気迫と技術に圧倒され、勝つことも引き分けることもできず正に痛恨といえる敗戦となった。
柏の3点目と4点目は相手の技術に脱帽であるが、両者のベンチワークが明暗を分けたことが結果として悔やんでも悔やまれない方向に傾いたのが痛い。 全体としては1~2失点目でバイタルエリアを簡単に明け渡したように、中盤の底に2枚置いている割にはゾーンマーキングがルーズでかつ前線からのプレッシャーが非常にルーズだったことに象徴されるように自分たちのフットボールを見失った展開で、二度ならず三度追いついたまではよかったがチャンスの多くは自分たちで崩したものではなく明確な相手側のミスにつけこんだものである。 今シーズンヴィッセルの休み明けの試合は得てして内容も結果もよくないが、今回も例外にもれず それが繰り返してしまったのが悔やまれる。 ここからは個人的な主観の話。 二試合連続でベンチワークで勝ち点を落としているように思えてならない。 愛媛FC戦にしてもしかり柏戦にしかりリスクマージンをとりすぎているように思えてならない。 また3-3になった時点で守備固めとしてテル選手を投入したまではいいが、 その起用法が3センターハーフにして守備ブロックをつくるでもなく、特定のマンマークで相手の長所を消すでもなく明確にピッチ上にでていなかったように思えてならない。 くりかえすも4失点目は相手の技術に脱帽だ。 しかし、その4失点が4失点ともバイタルエリアを消しきれてないのは守備ブロックのほころびがあったといわざるを得ない。 結果として消極的な采配が敗戦の遠因といえなくはないか。 自ら攻撃の哲学を放棄してはいないか。 心配なのはベンチに交代カードを切らせるだけの材料が控え選手にないのかという疑問である。 少なくともここ数試合のヴィッセルの交代は戦局を打開する交代ではなくゲームをクローズさせるためだけの交代で、交代した選手にはそもそも採点できないほどの時間しか与えられていない。 もし控えの選手に使うのをためらわせるだけの力がないのであればそれはそれで問題なのであるが 私にはとてもそうとは思えないのだ。 今期の横浜FCを少し例外として基本的に日本には守備の哲学はない。 そしてヴィッセルにもまだまだその哲学はないと思われる。 実際、今シーズンにおいても守って守りきれなかった試合がいくつも思い出される。 ではどうするか。 答えはポゼッションすることであり、それは攻撃することではないだろうか。 そして攻撃とはリスクを伴うものである。 リスクチャレンジなしに得点はない。 フットボールとは元来得点を競い合う競技であり、 リスクチャレンジは本来競技を成立させる上で内包されているものである。 交代枠を残しているのにも気になる。 交代枠も原理原則から言えばケガ人が発生した場合など緊急用に一人残しておくというのはわかる。 しかし、うまくいってないなら交代枠をフルにつかった大胆な采配も必要なのではないか。 今日の試合に限っていえば、時間をさかのぼって一点ビハインドで残り15分を切ろうかという状況下で交代カードを切らないというのは内容から考えるに疑問が残った。 また、結果追いついたのだが、フランサを投入してどういう局面が生まれるかはスカウティング能力が長けたペドロコーチであれば当然わかっていたはず。 ペドロの戦術眼は間違いのないものだと今でも間違いないと信じている。 そして松田監督の能力も疑問視するつもりもない。 で、あれば、問題があってもその答えがでなかったなんらかの理由があったのであろうか? いかなる理由であれここ二試合は采配が裏目にでたように見えてならない。 それがただの一敗に留まらない大きな意味を持つようで、 後味の悪い試合となってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月11日 18時10分20秒
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