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カテゴリ:お出かけ
秋刀魚の季節になったので秋刀魚尽くしを味わおうと、
のこのこ銚子まで出かけていった私たち。 銚子にはヒゲタとヤマサの二つの醤油工場があるのですが、 ヤマサには以前潜入したことがあるので今回はヒゲタに潜入。 その前に、ちょっと銚子電鉄のお話を。 千葉の銚子と外川間を結ぶ銚子電鉄は経営難に苦しんでいたのですが、 せめてもの足しにとおせんべい(ぬれせんべい)を販売したりしながら細々と頑張っていたところ、 そのことが全国に広まって寄付や支援が集まり、 おかげでなかなかできなかった車両も修理でき、 線路の枕木も購入できたりと国土交通省の改善命令の履行がめでたく完了したのですと。 いや~、みんなに愛されているんだな~銚子電鉄。 廃止が危ぶまれましたがもう安心。 こうしてスポンサーもついて、 ますますみんなに愛される電車になったのでした。 「報告とお願い」には 「皆様の支援に甘えることなく自力で再建できる社内体制を進めて行く所存でございます。」 と書いてあるところが泣かせるよ。 課題はまだまだ山積みだろうが、頑張っていってほしいなぁ。 私たちは電車が大好きなので、銚子に行くと意味もなくただ乗っていたのだけれど、 それも十分に支援になりうるのだね。鉄道存続のためには他でもない「乗ること」が一番大切なのさ。 さてさて、 今回潜入を果たしたヒゲタ醤油さん。 あらかじめ申し込みが必要ということだったので、銚子駅に到着してから電話をかけてみると3時半までに直接工場へ行けばいいとのこと。 お醤油というと、私が今まで暮らしていたところではキッコーマンが主流だったのでなかなかヒゲタさんのお醤油にお目にかかることはありませんでした。 そんな私がヒゲタさんを意識したのは銚子の街で。 以前お魚を食べに入ったお店にはヤマサとヒゲタのお醤油の両方が置かれていたのでした。 ふたつ並んでいると両方試してみたくなるのが人情というもの。 ちょっとずつ試してみたのですが、その印象を一口で言い表すと、 ヤマサはまろやか。 ヒゲタはきりっと辛い。 ヤマサは現代を生きる醤油とでもう言うべきか。時代はすっかり減塩ですからね。 でも私は辛口のヒゲタに新鮮さを覚えたのでした。「これぞ醤油だ。江戸の味だ!」と。 その出来事から何年か経ち、私達はいよいよヒゲタに乗り込むことに。 これぞ伝統の醤油屋といいたくなるような立派な門をくぐると そこはもう工場。 まずはヒゲタの歴史や醤油の製造過程などを映画で見てから実際に工場を見学するのですが、工場の中はいい匂いでいっぱい。 私は昔からお醤油やお味噌の匂いが大好きで、樽の中に頭を突っ込みたくなるほど。だからもうウットリしてしまったね。 銚子という土地は夏は涼しく冬暖かく、湿度もあって微生物が活発に活動するので醤油作りに適しているのだそう。 蒸した大豆と炒った小麦に麹菌を加えたものに塩水を混ぜた「もろみ」を発酵させるのだけれど、その過程を見ていると「醤油はいきもの」というのを実感させられますなぁ。 お醤油ができあがるまでには八ヶ月もの月日がかかるそうです。 毎日何となく使っていたお醤油だけど、これは大切に使わねばアカンね。 さて、ヒゲタのマークにはよく見ると「上」の文字がくっついているんだよ。 私も今回初めてそれを知ったのだけど、それはですね、ヒゲタのお醤油の品質が特にすぐれていたので江戸幕府から「最上醤油」の称号が与えられたそのしるしなのだそう。 これこそが「お墨付き」なのですよ。 帰りにはオミヤゲもいただいてしまいました。 それは、お醤油差しに入ったヒゲタ自慢の高級割烹醤油・本膳。 まだ試してないけれど、楽しみだなぁ。 この後スーパーでよく見るとこのヒゲタの「本膳」だけはきちんと置いてあるではありませんか。高級醤油のところにあるので今まで全然目が行かなかったんだわ。 さて、 そんな手間隙かけて作られたお醤油の賞味期限は未開封の状態で、 びんと缶では2年。プラスチックでは1年半だそう。 一旦開けたものはなるべく冷蔵庫で保管すると色が濃くなったり風味が落ちるのを遅らせることができるそうで、1ヵ月程度で使い切るようにした方がお醤油本来の旨味を損なわずに味わうことができるのだとか。 安いからと欲張って容量の大きなものを買ってはいけませんね。 ちょっと高くてもいいお醤油を使うと、小瓶なのでおいしいうちに使い切ることができるし、大事に使うことによって使い過ぎを防いで減塩にもなるからかえっていいのかもしれません。 身の回りのお醤油を見直してみよう。 ああ、こんなこと書いてたら、 きりっとからいお醤油にお鮨をチョンとつけて食べたくなってきちゃった~。 酢飯とお魚の旨味がお醤油によって引き締まってさぁ、甘みが増すんだよね。 うぉぉぉ~~ ヤマサの工場を訪れたのは私が旧日刊マリコベの編集長になる前のことだったからもうデータがないんだよ。 ヤマサさん、ごめんね。 スポットライトを当ててあげられなくて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.16 17:01:15
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