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カテゴリ:器
勘のいい御仁はもうすでにおわかりかと思いますが、
そう、今回の「帰省」の名を借りた旅の本当の目的は「陶器」だったのです。 あれは昨年11月のこと。 そろそろ年末の予定を立てねばならないという時期を迎えて我が家では 「あそこもいい」 「ここもいい」 と、あれこれ思案しておりましたがなかなか決まりません。 そんな時、「地下鉄をめぐる旅」で日本橋の三越を撮影していたところ、 すぐ近くに「島根館」という物産館があったのでちょっと入ってみました。 そうすると、奥の方になにやら見たことのあるモノ達が鎮座ましましているではありませんか。 昨年島根県を訪れた際に私が魅了されてしまった窯の陶器です。 いや~、こんなところで出会うとは。 実は年末に行きたい場所の中にもう一度それらの窯を訪ねてみたいという気持ちもあったのです。 どうやらここで私の気持ちは固まってしまったらしい。 私はこの気持ちを夫に話しました。 自分でももしかしたらそうではないかと思っていたのだけど、 本当に好きだったと今ここではっきりとわかったよ。 自分の気持ちを力説する私とそれをフムフムと聞く夫。 ・・・知らない人が聞いたら誤解されるようなセリフだ。 というわけで、 年末のお出かけはあっという間に山陰の旅に決定してしまったのでした。 いつも、人気(にんき)のある場所より人気(ヒトケ)のない場所、 陽か陰かと問われたら迷わず陰を選ぶ私たちにとっては、 山陰はなかなか素敵な場所なので夫にとっても依存はありません。 *** さて、目指す窯は島根県の庁所在地・松江から西へ2駅の 玉造温泉駅のすぐそばにある 湯町窯。 昨年、なんの予備知識もなしに島根県を訪れた際に、とあるデパートで一目ぼれをして即刻購入したのがこちらの窯のものでした。和にも洋にもよく合うこれらのカップはこの1年本当によく活躍したものです。 その時は残念ながら窯まで行く時間がなかったので今回が初めての訪問。 たくさんの作品を実際に手に取って見ることができる。 片手におカネを握り締め、まるで初めてのデートの如く胸をときめかせて私はやってきたよ。 ああ、 この気持ちをどうしたらいいんだ。 眼福とはこのことだ。 しばらく(しつこく)眺めていると工房の方がお薄を勧めてくださったのですが、そのお茶碗もまた素敵なこと。私は島根県に入ってからというもの素敵な器に出会っては頭をゴイ~ンと叩かれるような衝撃を受け続けてきたのですが、これはもうとどめのパンチを受けちゃった感じ。脳天直撃だ。 すっかり壊れてしまった私が購入したもの。 はるばる島根県から届いたばかり。 コーヒー碗皿を2客。 ここの窯にはこんな色の物もあったのかと意外でしたね。 あとは小皿をふたつ。 そのうちお漬物が載るかもしれないし、朝食時にはバターが載るかもしれません。 我が家で湯町ブラザーズが久々に顔を合わせました。 寒い地方で作られたものだからこその温かみがたまりません。 さて、やきものをめぐる旅はまだ続く・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.05 16:23:16
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