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カテゴリ:お出かけ
未知なる世界をも恐れず果敢に飛び込んでゆく週刊マリコベ編集長、
もう先週のことになりますが機会を得ましてこの度「氷川きよしコンサート」潜入を果たして参りました。 私のおギボさん(義母)は氷川きよし(以下きよしくん)が大好きで大好きで、 多分きよしくんとお義父さんが川に流されていたらまずはきよしくんを助けることでしょう。 そんなおギボさん、 先月大阪でコンサートに行ったいうのに、横浜で行われるコンサートのチケットまで押さえてあるというではありませんか。 しかし、一緒に行く予定だった人の都合が悪くなりチケットを持て余していたので私がコンパニオンを買って出たのでした。 何にでものめり込み易い私のこと、 帰ってきたら家の壁にきよしくんのポスターが貼られているんじゃないかとうちの夫は心配しておりましたが、 いくらなんでもそんなことはあるめぇよ。単なる好奇心、編集長魂ヨォ。 *** 「本当に一緒に行ってくれるの?演歌よ、演歌っ。」 と何度も念を押されながらも迎えた当日は、もう台風と呼んでも差し支えないような暴風雨。 新横浜駅でおギボさんを拾って電車を乗り換え、ぐしょ濡れの髪はぼうぼうで神奈川県民ホールに飛び込んだ私たち。 しかし、東海道線が70本も運休となったこんな日なのに、会場は満員で立ち見まで出ているではありませんか。 しかも遅れる人は皆無で驚きましたね。 予想はしておりましたが、やはりファンの年齢層はかなり高め。 おギボさんの年齢が核になっているような感じです。 さて、開演となりバンドが演奏を始めるとスルスルと緞帳が上がっていきます。緞帳を使うところが演歌らしく、 演歌のコンサート初体験の私の期待は高まる一方。 舞台は1階と2階に分けられ、真中に設置されている電飾の階段を使って行き来できるようになっています。 1階の部分は階段を挟んで左右にバンドのブースがあるのですが、そのバンドは 2×トランペット 1×トロンボーン 1×サックス兼フルート 3×シンセサイザー(キーボード) 1×ベース 2×ギター 1×ドラム 1×その他パーカション という編成。 演奏も半ばになってようやくきよしくんがその2階部分に下からスルスルと押し出されて登場。 毛皮のショールをまとい、お嫁さんも真っ青の4メートルもの長いベールを引きずっています。 その姿はまさにおば様たちの王子様。 きよしくん登場に会場はもう大コーフン。 1曲終えた後にファンの皆様にご挨拶をしたのですが、 きよしくんが「愛してますから」なんていった日にゃ皆さんの血圧の上がる音が聞こえましたよ。 救護班は待機しているのかと思わず辺りを見回してしまったほどです。 私はきよしくんのファンではありませんが、きよしくんの歌唱力の高さはよく知っております。 生で聴くきよしくんの歌のうまいこと。私はすっかりきよしくんに魅せられてしまい、 おギボさんと共に「きよしぃぃ~~」と黄色い声を張り上げ手を振り120%楽しみました。 しかし、きよしくんの歌(というか、演歌)は基本的にどれも旋法(五音音階)が同じなので、 歌を知らない私にとっては調性が変わってもすべて同じに聴こえてしまうところが困りモノ。 さて、そんな歌にあわせて暗い客席に浮かぶ無数のペンライトについているハート。 ほとんどの人が持っているところを見るとこれはきよしグッズのひとつなのでしょう。 (おギボさんのは壊れてしまったらしい) きよしくんから見た客席の図 ※イメージ 私の隣のオバちゃんなどは法被を着てこれを両手に持ち左右ににブンブン振るものだから、 私はいつこのハートが私の顔に直撃するんじゃないかと気が気でなかったよ。 おもしろかったのが、お年を召したファンということでリズムを取るのが不得手な方が多いと思われ、 手拍子をするにしても表拍を打つ人、裏拍を打つ人の両方が存在して手拍子なのか拍手なのかわからなくなってしまったこと。 しかし、そんな手拍子でもきよしくんを応援する気持ちは誰にも負けません。 それだけは私にも伝わってきます。 途中きよしくんのトークなども交えながらコンサートは進行していくのですが、 その際会場を出入りする人が多いのに気がつきました。 お手洗いです。 ファンの年齢層が高いということで、どうしても近くなってしまうのでしょう。 しかし、きよしくんはそんな人々に 「お小水、我慢しないで行って来てくださいね」 と温かい言葉をかけてくれるではありませんか。 我慢しないよう席を立ちやすい雰囲気を作ってくれるきよしくんに私はナミダが出たね。 トイレから帰ってきたものの、自分の場所がわからなくなって右往左往する人も出てきますが、 きよしくんはそれを温かく見守りつつも己の任務を全うしています。 さて、コンサートでのアンコールというと、 誰かが打っている手拍子に次々と手拍子が加わり、 それが一体化して音量も厚みが増して頂点に達したと思われる時にアンコールが始まるものですが、 そこはちょっとリズムを取るのが不得手なおば様の多いきよしくんのコンサート。 いつまで経ってもバラランバラランと手拍子が揃わず、 アンコールの掛け声も揃わないままアンコールへと突入してしまったのでした。 しかし、一見無秩序に見えるこれらの光景ですが、 きよしくんのためなら労力を一切惜しまないおば様方と、 そして自分を支えてくれる人々に心から感謝するきよしくんとの間には 傍の人間からはわからない強い絆と愛情から成る美しい秩序が存在していたのです。 コンサートが終わる頃には私は感動すら覚えていました。 私が思うに、発信する側と受信する側の両方が満足する「成功した」コンサートというものは、 舞台と客席の間の見えない厚い壁が取り払われ、 両者との間に目には見えないコミュニケーションが成立したものだと思うのです。 この日のコンサートはまさにそれ。 いや~、暴風雨の中傘をおちょこにしてまで行った甲斐がありました。 あの日以来ずいぶんときよしくんに親近感を覚えてしまった週刊マリコベ編集長。 NHKのきよし番組「きよしとこの夜」まで見るようになってしまいました。 我が家にポスターが貼られるのも、時間の問題かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.14 19:19:30
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