お骨になる。
しっかり者の姉が移動火葬業者に問い合わせたり(遠くて断念)娘を連れて市内のペットメモリアルパークでダンボール棺を貰い、今の寒い時期なら2,3日は大丈夫、とも聞いてきて。最後までしていた腰の補助帯も外し、ゆっくりブラッシング。癌も自壊せずに美しい身体での別れに、マリアの美意識を感じた。美しい、本当に美しいマリア。毛並みも過去最高じゃないか。2時間程で硬直とか...その前にマリアを棺に納め。顔も安らかで目は少し開いてるけど、眠っている様だった。夜いつも掛けてたフワフワ毛布で包み、枕もフワフワタオル。手足は小さくまとめて棺にギリギリぴったり。災害用に2Lの冷凍ペットボトルを常備してあり、そのままマリアの足の間でお腹の下に入れ。氷は予備に。ほら、すやすやと眠ってる様でしょう。好きなオヤツ、娘が選んで姉が仕立てた花束。雷や花火の恐怖から守ってくれたTシャツ、ママが作った補助帯、少しでもナックリングに効く?と作ったシュシュも入れた。部屋の暖房を全て切り、棺に入ったマリアの前に座る。姉は帰り、娘は2Fに行き。マリアの棺に添い寝で少し眠る。起きる寸前にマリアの寝息が長いこと聞こえた気がした。夜、旦那が小さな花束を持って帰宅。「マリア!!ウゥゥゥ.......苦しまなかった?」号泣。嘘は言わないで全てを話し2人で泣く。明後日の旦那の休みに火葬の予約をしようと決めた。夜はママがマリアの横で眠った。ずーっと一緒だよと約束したもん。2月7日(火)みんなは朝から仕事。ママはマリアの前に何時間でも座ってられる。顔や毛布をめくって身体も撫でたり、話し掛けては涙が溢れる。何をしていても、家中どこでもマリアの幻影がチラついては涙。夜、みんなでマリアに手紙を書いて棺に入れた。火葬場予約時にビニールはNGと聞き、オヤツは封筒3つに入れた。夜帰宅した旦那とマリアを囲んで2時まで話し、泣く。旦那は寂しい、寂しいとお酒をガブガブ飲む。飲まないといられないんだろう。マリアの身体と最後の夜、また横で眠った。2月8日(水)10時の火葬予約。最後のブラッシングをして。旦那と棺を車に乗せ、実家へ。バァバにも安らかなマリアの顔を見てもらう。メモリアルパークの道が狭く、姉のマーチで行く。早めに着き、直ぐに火葬炉に移動。最後にそれぞれ声を掛け、棺のまま炉の中へ。亡くなった時間と同じ9時50分だった。外に出てマリアの煙を見た。静かな白い煙。係りの方がマリアのお骨をトレーに乗せて来てくれた。足の方から順に骨壷へお箸で入れる。手術で膝に入れた大きなプレートとネジも一緒に。実家でお昼をいただき、マリアのお骨と帰宅。シーンとしている家...寂しくて気が狂いそう。その度にマリアの魂はもう楽になったんだから、と自分に言い聞かせる。マリア、長い間本当にありがとう。