心理士として、今後とろうかなと思っている資格について
今日、ちょっと職場で面白い話が出たので、紹介します。プロフィールで述べているように、私はプロの心理士として勤務しています。心理学を技として食べていく、この心理業界で最も必要な資格は“臨床心理士資格”です。心理関連団体としては日本で一番大きく、高度専門技術としての認識を公に担っている唯一の職業資格とも言えます。“認定心理士資格”や、その他民間やNPOの心理学団体が発行している“○○カウンセラー資格”、“○○認定カウンセラー”などといった資格は、自分の満足には良いのかもしれませんが、心理職就職には全く役に立ちません。(産業カウンセラー資格は、役に立つ場合もあります)臨床心理士資格を取るには、心理系大学院を受験しないといけませんのでオイソレといけるものでもないんですが、『心理で食べていこう!』とすると避けて通れない道なんですね。臨床心理士の話は別の機会にするとして。だいたい臨床心理士試験に合格した新米心理士は、働きながら自分の興味のある学会へ登録していくことになります。そして今日、職場で話題に上がったのが、「これからどんな資格を取っていくか」ということです。もちろん現在、勤務している訳ですから、就職のための資格ということではなく専門分野での造詣を深めるためです。今日、先輩から紹介いただいたのが「田研心理検査士」ある知能検査の技能を完全に習得し、理論を理解しているかどうかを認定するもののようです。「これは欲しい!」と思いました!この知能検査は分析力が問われ、検査者のスキルもないと実施することすら出来ない検査なので、これを持っているということはかなり強みになります。だけど、費用(審査費込み)が¥45,000…これは、落ちれないですね。一発で受からないと。今年はもう審査が終了してしまっているので、来年以降受験しようかと考えています。(ちなみに知能検査とは、IQを算出するだけではなく、知的障害の有無やレベルを推定したり、能力の得手不得手を見極めるのに使います。発達障害の恐れのある児童や成人に用いられたり、精神科病院などで用いられることが多いです)あとは「特別支援福祉士」ですかね。これは所謂、介護福祉士や社会福祉士などとは違い、“発達障害のプロフェッショナル”です。この資格は、たいへん厳しく、再受験の機会も少ないんだとか。何度でも受けれる訳ではなく、講習会で居眠りをした時点で受講取り消しとなるとのこと。事前勉強がかなり必要で、 『知能検査のスコアを見て、LD(学習障害)か知的障害か、またPDD(広汎性発達障害)や自閉症、ダウン症などの見立てや合併について分からない人は受験するな』…というスタンスだと聞きました。(ホントかな…?)この領域についてであれば、医師並か医師以上に理解してなければいけません。…厳しいです。しかし、厳しければ厳しいほど遣り甲斐がありそうです。ちょっと小難しい話が多くなってしまい、すいません。ちなみに大手企業SEの彼は、ビル・ゲイツの署名が入った資格をたくさん持っているのですがSEの資格受験の費用は高額なんですって。「1受験、8万円ぐらいなら安いほうだ」と言っていました。そんなにするのね。…システムエンジニアの資格受験の紙に、ラー油こぼしちゃってゴメンナサイしかもドボドボと。辛そうな受験用紙だったね(笑)