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結構前の話になりますが、この間、アメリカ人のボスとランチミーティングをした時のこと。 ボスが突然、「日本語で何て言うか知らないけど、日本語の表現で『read the air』って知ってる?」 う~んと暫く考えた後、もしやそれは「KY」の事ではないかと気付き、 「知ってると思うけど、『read the air』って言っても伝わるのに時間がかかるから、『KY』って言えば、日本人は一発で判るはず(英語だし)」と教えてあげました。 「read the air」(正直、余りにも直訳過ぎて、airではなくsituationとかatmosphereにしたら?と思いましたが)、前回、日本に出張し際に日本人の同僚から教えてもらった表現なのだそうです。 何かの会議で、いくつか発言(すでに根回し終了、予定調和の匂いがぷんぷんしていたらしい。アメリカ人でもそういう事は判るのねえと感心)が続いた後、ひとしきり沈黙の時間が訪れるのが不思議でならなかったそう。「瞑想でもしてるのかと思った」らしいです。 で、会議の後、喋り易い日本人同僚を掴まえて、その奇妙な沈黙の時間、みんなは何をしているのかと聞いたところ、「空気を読んでいるんだ」と教えてもらったそうです。 日系企業で働いてもう20年近いボスですが、誰もが競うように発言し、結果、盛り上がるけど何の結論も出ないアメリカ人の会議とはえらい違いだと、改めて驚いた様子。 とにかく、日本人同僚との和気あいあいとしたコミュニケーションを実現したいというボスに、「KY」の使い方を教えてくれと言われ、考え始めると、意外に難しいんですよね、これ。KY自体に否定形が入ってるし、ビジネス会話の中で使う機会ってあるのかしらと。 で、「I’m probably KY but…(こんな事言うと、KYかもしれないけど)」、「Hope I’m not KY(KYな事してなきゃいいんですけどね)」構文をひねり出し、伝授しました。 ボス、非常に喜んでました。日系企業に勤める外国人も大変なんですよね。 この方、良い人ではあるのですがかなり自由なタイプ。食事中も「KY」の使い方を自分でもちょっと考えていたらしく、こういうのはどう?って感じで、「I’m KY」って言ってきました。 自分は、他人が自分の事をどう思おうと全然気にしない、好きなようにするし、好きなこと言うから。ですって…。 まあ、そういう人かもと常々思ってはいましたが、ここまではっきり明るく言い切られてしまうと、逆に気持ちがよい。 なんともポジティブで、オープンなKY使用法でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月17日 22時37分50秒
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