先日、仲良しのブロガーさんが宮本輝さんの『優駿』について書いていた。
それを読んで、コメントを書いているうちにいろいろ思い出したことがある。
『優駿』のこと思い出すと、あたしの「競馬夢中時代」も思い出す(笑)
オグリキャップ、スーパークリーク、タマモクロス、イナリワン、バンブーメモリー、ダイイチルビー、
メジロアルダン、メジロライアン、メジロマックイーン、トウカイテイオー、ナリタブライアン…
数え切れない名馬達との出会いがあった。
東京競馬場にダービーを観にいった事もある。
中京競馬場にも毎週のようにレースを観にいった。
パドックを歩いているサラブレッドを初めて見たとき、その美しさにため息がでた。
本馬場入場の時は金網に張り付いて馬達を見ていた。
そんなあたしの心に残る思い出のレースはオグリキャップの引退レース「有馬記念」。
前走2戦は惨敗だった。もうダメだといわれてたオグリ。みんながそう思ってた。
引退レース、武豊騎手にわずかの希望を託した。
第4コーナをまわった時、「あぁ、また馬群に沈んじゃうのかな」そう思った。
その時、メジロライアンと一緒に突き出た来たの!
実況の大川アナが「オグリ!オグリ!」と叫ぶ。
解説の故・大川慶次郎さんが「ライアン!」と叫ぶ。
大川アナ「オグリ!ライアンも来た!」
直線でぐんぐん出てくるオグリ。あの強かったオグリがそこにはいた。
大川アナ「オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!右手を上げる武豊!オグリ1着!!」
TVの前で馬券を握り締め、正座をし、鳥肌が立っていた。
一瞬の沈黙。歓声。そして、涙が出て身体が震えた。どんどん出てくる涙、止められない涙。
これが、あたしの思い出の「有馬記念」です。
引退後、北海道までオグリに会いに行ったけど、会えなかった。
タイミング悪く、オグリは風邪で療養中だった。
そのかわりにオグリキャップのライバルだった同じ葦毛のタマモクロスに会いに行った。
引退してもスリムで引き締まった体のタマモクロスは、現役当時と変わりなく輝いていた。
優しい瞳のサラブレッドが今でも好きです。