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幼稚園のお母さんたちは、当然と言えば当然だけど、妊婦さんが多い。
私のクラスだけでも、3人もおめでた中。 少子化なんてこのあたりではどこ吹く風で、子どもは3人いるのが普通って感じ。 そのうちの1人のお母さんは、予定日が2月で、それはそれはみんなから楽しみにされていた。 毎朝毎昼、送り迎えで顔を合わせるお母さんたちは、「そろそろ?」「早くなりそう?」「男の子だって?」「名前決めた?」「何グラムくらいになりそう?」と日々その話題でもちきり。ご主人よりも経過に詳しかったのではないだろうか(^^;) 2月に発表会やお楽しみ会があったので、その日までは生まないで見たいだの、途中で産気づいたらどうしようだの、その時は車を飛ばして連れて行ってあげるだの、お母さんたちの間ではすっかり万全のネットワークができあがっていた。 いよいよ予定日前後ともなると、毎朝 「あら~Nさん、おはよう!まだ持ってるんだ~。」 「そうなのよ~。もう重くてね~。」 「明日は会えるかな~?」 「当分会えなくなるかもね~。」 という会話が繰り返され、私も、お母さんたちみんなも、毎朝うれしい知らせを楽しみに幼稚園に来ていた。なかなか生まれない本人、プレッシャーだったかも(^^;) そしてとうとう、朝おばあちゃんに連れられて登園したお兄ちゃんのNくんが、門から一目散に走ってきて、 「生まれた!先生、生まれたよ!」 Nくんは、それから全職員の間を駆け回って報告し、お友達が登園するごとにテラスに走っていって「生まれたよ!」と報告。みんなから「おめでとう!お兄ちゃんだね~!」と言われて一日中うれしそうだった。 幼稚園でのお母さん同士のつきあいは、わずらわしいことも多いだろうけど、こうして家族みたいに赤ちゃんを楽しみにして夢中になれる、こんな雰囲気っていいな~と思う。 そして、赤ちゃんが外に出られるようになって「幼稚園デビュー」すると、送り迎えのたびにみんなでのぞき込んでは赤ちゃんにほほえみかける。 赤ちゃんも毎日の送り迎えにかり出されるのはたいへんだろうけど、何十人もの笑顔に囲まれて育つのも、なかなかいいんじゃないかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.26 09:47:58
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