|
カテゴリ:カテゴリ未分類
お弁当の用意をしているとき、IくんとHくんが椅子をひっぱりあっていた。
Iくんは半泣きである。 「どうしたの?」 「ぼくがこの椅子を先に取ったのに、Hくんが取る。」 「ちがうよ、ぼくが先に取ったんだよ。」 「ぼくだもん!」 そこは椅子置き場のすぐそば。 きっと、ふたりとも、ほぼ同時くらいにその椅子をつかんだんだね~。 まだお弁当の用意を始めたばかりだったし、椅子はまだ山ほどある。 ちなみに、全部同じ椅子だ。 はっきりいって、どれでも同じ(^^;) 「ねえ、まだこんなに椅子があるのに、そんなことでケンカするなんて、ばかばかしいと先生は思うけどな。」 「………?」 はっと考え込むふたり。 どっちが先だったか、先生が証明してくれるとでも思ったのかな~? 「へへへ…。」 Hくんが笑い出した。 涙のあとが残る顔で、照れ笑いするIくん。 Hくんは、くるっと背を向けると、他の椅子を持って部屋に入っていった。 当人には重大問題だったのかもしれないけど、はたから見ると、とってもおばかな争いだ。 ひとつしかないオモチャを取り合うのならともかく、全員に同じ椅子があるのに争うこともなかろう。…と思うんだけど、本人たちは真剣なんだなあ。 どうして?「ぼくが先だった」というプライドかしら?人に取られると思うと、どうでもいいことでも重大に思えるのかな?これも男のプライドってやつなのかしらね?(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.10 07:31:05
|