南相馬 小高区へ
4/27は、ボランティアチーム援人の0426便で、南相馬市小高区へ。私は2月以来。ひと月に一回は行こう、と思っていたけれど、今年になってからはふた月に1回がやっと・・・小高区は、昨年4月に立ち入り禁止が解除になった場所。とはいえ、道路から見える景色は建物は何もなく、まだ瓦礫が積み上げられたまま。GWの初日のためか、南相馬市ボランティア活動センターには沢山のボランティアがきていた。それはちょっと嬉しい。私たちの今日のお手伝い先は、小高区西町の個人のお宅。おもに家の中の家財の処分。ここは、津波の被害は免れた地域。近くは液状化もあったそうだが、家屋の被害はそれほどひどくはない。しかし、まだ住むことは出来ない。依頼主の娘さん世帯は福島市に避難。お孫さんたちは福島の高校に編入でき、福島で新生活がはじまっているため、こちらの家を片付けるという。震災前まで使っていたもの、まだまだ使えそうなものを棄てざるをえない。ここまで思い切るには、どれだけの葛藤があっただろうかと思うとつらい。依頼主の女性は、若々しく元気な方で、昼休みには、明るく色々なことをお話してくださった。以前の小高の生活のすばらしさ、原発事故から今までのこと、などなど、時々涙ぐみながら。そして『お金はいらないから前の生活に戻りたい。』と。この日、お一人で片付けに来ていた近所のシニア女性が様子を見にいらした。ボランティアに頼むにはどうすればいいか、など、聞かれていったようだ。ご自分の家の片づけをボランティアに頼むことに遠慮していらっしゃる方も多いように思える。しかし、震災後1年以上そのままにせざるをえなかった家を、個人で片付けるのは容易ではない。まだまだニーズはいっぱいある。いつ戻れるかわからない、先が見えない状況の中で、先に進むのは大変だと思う。私にできることなんて微々たるものだけれど、すこしでも力になれるなら続けていきたい。帰り際に目に入った景色。こんなに天気がよい日なのに、街の中の道はガラガラ、人の気配が無い。胸が締め付けられる思いがした。