カテゴリ:だんじり
だんじり祭が本格的に始まりました。今日は宵宮(よいみや)と呼ばれ、明日の本宮(ほんみや;宮入(みやいり)する日のこと)の前の日です。家の中では関東炊き(おでん)の匂いが充満しています。お片づけするときは、蟹の匂いも混じります。美味しい匂いに酔いそうです。くるみ餅やばら寿司(ちらし寿司)を用意する家もあるようですが、うちでは蟹とおでんが主役です。
昨日の試験曳きの日ですが、噂では、複数の町がやりまわし(曲がり角)の際、電信柱にぶち当たってしまったようです。曲がる時に激しく左右にゆれて、実況中継を見ていた親は、「あーこけるんちゃうか~(倒れるのではないか)」と思ったそうですが、その時は大丈夫だったようです。その町はその後も再度ゆれたそうです。聞くところによると原因は、だんじりのこま(車でいうタイヤ部分)に問題があったらしい。即、交換。あれ?腕前についてのコメントは? その近くの場所では、民家にだんじりが突っ込んでいったらしく、二階の外壁に大きくヒビが入り、めり込んでいるようにも見えました。壁の材料がちらっと見える状態…家の屋台骨は大丈夫なのでしょうか!壁を修理しただけじゃ心配になりますよね。 別の場所では、直進コースなのに、コンクリートの電柱に「ちょっと当たって」、電柱を折ってしまったらしい。試験曳きの時間(14時~)を守らずフライングしたので、保険(だんじり保険)がきかないそうです!フライングするからや~!もとい!直進でぶつからないでよ~! 年々、曳く技術というか、腕前が落ちてるような気がしてしまいます。わたしは曳いてないですから、あんまり言えませんが、見にいくのもある意味、命がけです。 だんじりには魂が入っています。だから、古いだんじりを希望するところへ譲り渡して新調する際は、昇魂式(しょうこんしき)と入魂式(にゅうこんしき)をします。もしかしたら曳き方が気に入らないと、だんじりが拗ねてしまい、好きな場所へ行ってしまうのかしら?神聖な祭具として、大事に曳いてあげてほしいなぁと思います。 だんじりは前梃子(まえでこ;左右のブレーキ)と後梃子(うしろでこ;方向転換)を主に使って曲がります。今年、入魂式をすませたある町がその際、曲がる時になかなか方向が変わらなかったらしい。それを見ていた人は「あのままでは建物に突っ込んでしまうなあ」と思った瞬間、ぱっと方向が変わったそうです。後で聞いたところによると、なんと前梃子だけで曲がったらしい。普通無理やって~。だんじりって、4トンもあるんやで~! 大工方(だいくがた;屋根に乗っている人;曲がる合図もする)は当時、なかなか方向が変わらないなぁと思って、ふっと後ろをみると後梃子がない!なんと、すっぽりと抜けてしまっていて、びっくりしたそうです。曲がらず建物に突っ込んでいたら、屋根に乗ってる大工方は慣性の法則に従い、自分も飛んでいってしまうので、それは怖かったでしょうね。 その頃、後梃子を担いで走っているのを見た人は、「予備のん(後梃子)持ってきたんかなぁ」と思ったそうです。だがしかし、それは抜けてしまった後梃子!新調したばかりの入魂式の出来事なので、作った工務店が悪いと言われたそうです。今は、ものすごく頑丈になったと聞きました。え~?腕前についてのコメントは~? 先ほど、母親に「ねぇ、お出かけしないの?」と聞かれて、しないよ、と返事。 その直後、「ねぇ、お出かけしたら?」と言われ、二人で見詰め合って苦笑い。 母親は、出店(屋台)のカルメラ(砂糖菓子;重曹で砂糖を膨らませたもの)が大好きなんです。メロンパンくらいの大きなカルメラを、毎年買いに走らされます。これも親孝行、親孝行。夕方の灯入れ曳行(ひいれえいこう;提灯をたくさん飾り付けます)の前にちゃりんこで行ってきますか…。はっはっは。 だんじりについて、もっと詳しく知りたい方は、下記のURLをご利用ください。 http://www.city.kishiwada.osaka.jp/danjiri/Index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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