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テーマ:普通に生きない♪(404)
カテゴリ:想い
この日記は「愛娘(第3話)」の続きです。
そして、この日記は2004年11月に掲載しましたものの再録です。 ========== 奈菜ちゃんが入院する病院に到着し、奈菜ちゃんの病室に入ろうとするボク達。 『あの・・・・・』 「ん? 何かな?」 表情がこわばるというよりも無表情に近い●美ちゃん。 「さ、入るよ。」 ●美ちゃんの手を掴み強引に奈菜ちゃんが居る病室へ引っ張り込むボク。 「奈菜ちゃん、お邪魔します。」 『まぁ♪ ヒロくんと●美ちゃん♪ 御見舞いアリガト♪ お天気がイイから屋上に行こっか?』 「いいね。日向ぼっこしに行こうね。」と、奈菜ちゃんを抱き起こすボク。 『いやだもぉーw 大丈夫ですよ。もう、自分で起き上がれるし歩けるし♪』 と言いつつ、しっかりした足取りで歩き出す奈菜ちゃん。 『●美ちゃん? ヒロくんOKだったでしょ?』 『え? はい。すいません・・・・・』 『お莫迦さんねw すいませんなんて言わなくてイイのよ♪』 『はい・・・・ありがとうございます。』 エレベーターが着たので、それに乗る三人。 そして、他人様も乗っていたので沈黙する三人。 『うわぁ☆ 眩しいわねぇー☆』 屋上に出て目を細めながら眩しそうに辺りを見渡す奈菜ちゃん。 『●美ちゃん♪ 抱き締めてあげるわん♪』 『え? あ・・・・・』 屋上に誰もいない事を確認するなり●美ちゃんを抱き締める奈菜ちゃん。 『ねぇ? 一緒に住まない?』 『え? 奈菜さん?』 ●美ちゃんを抱き締めながらボクの顔を見る奈菜ちゃん。 「さすが奈菜ちゃんだね」とOKサインを眼で送るボク。 ボクのOKサインを理解して、更に●美ちゃんへ語りかける奈菜ちゃん。 『アチキと一緒じゃ嫌?』 『嫌だなんて・・・そんなこと無いです。在り得ないです・・・・・』 『アチキが退院したら●美ちゃんの介護が必要だし、一緒に住もうね♪』 『奈菜さん・・・・・』 『お邪魔虫ヒロくんも居るけど人畜無害だから安心よ♪』 『あはは、奈菜さんってば・・・・・』 一瞬最高の笑顔で笑ったと思ったら、いきなり泣き出してしまった●美ちゃん。 「おっと! 危ない!!」 脱力してしまい、その場に座わり込もうとした●美ちゃんを抱きとめるボク。 ボクに背後から抱き締められたまま大声で泣き出す●美ちゃん。 『ヒロくん♪ OKサインアリガト♪ CHU♪』 抱き締めた●美ちゃんの頭越しにささやき声で耳打ちしてからフレンチキスをくれる奈菜ちゃん。 「さぁ、●美ちゃん。引越し準備しなくちゃ駄目だね。ボクも部屋の掃除をしておくからね。」 『はひぃ・・・・・』 泣きじゃくって言葉らしい言葉にならない●美ちゃん。 「奈菜ちゃん、有難う。感謝しているよ。」 『うん、ヒロくんにも感謝しているわ♪』 ●美ちゃんが泣いたままでは屋上から病棟へ行けないので、泣き止むまで日向ぼっこの三人でした。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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