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テーマ:普通に生きない♪(404)
カテゴリ:想い
この日記は「愛娘(第4話)」の続きです。
そして、この日記は2004年11月に掲載しましたものの再録です。 ========== 奈菜ちゃんから●美ちゃんについて一任されたボク。 ●美ちゃんとボクの自宅へ帰ってきました。 そして、引越しの段取りや諸々の予定を取り決め、善は急げと11月27日に引越しを決行しますです。 もちろん、ボクの取引がある業者で信用が置ける引越し業者へ手配済みです。(えっへん) ここまでは、11月21日の話になります。 話は飛んで、今日は11月23日の火曜日。 今日は朝から●美ちゃんと一緒に、我が家の二階にある空き部屋の大掃除をしようと始めたボク達です。 「けっこう広いでしょ、この部屋。」 『すっごく広いですよねぇ。どのくらいの広さなんですかぁ?』 「畳に直すと、12畳の広さだよ。」 『えぇ?? あたしのアパートの二部屋分ですよぉ。』 「これだけの広さがあれば●美ちゃんの荷物も全部入るでしょ?」 『はい、余裕のよっちゃんですよぉ。』 「空き部屋だけれど、奈菜ちゃんが綺麗に片付けしててくれたし、意外と掃除するところが無いね。」 『奈菜さん、とっても綺麗好きですもんねぇ。』 「ボクが汚し屋だから余計にね。」 床掃除をしながら、そんな他愛のない話を続けていて、突然に●美ちゃんの手の動きが止まり・・・・ 『ヒロさん、毎月お幾らくらいの御家賃で・・・・』 「出世払いでいいよ。」 手の動きが止まって床を見つめていた●美ちゃんが、大きな瞳でボクを見つめながら・・・・ 『え? 出世払いですかぁ?』 ●美ちゃんは二十歳過ぎた若い娘さんなので“出世払い”の意味が分からないようです。 「つまり、出世払いというのは・・・・」 出世払いを説明するボクです。 『そんな! それじゃ不味いですよぉ。』 相当に驚く提案だったのか、持っていた雑巾を抱き締める●美ちゃん。 「●美ちゃん(笑) 雑巾を抱き締めては駄目だよ。(爆笑中)。」 『え? あ・・・嫌だ。あはは、あたしったら、もぉ、恥ずかしいですぅ。(笑)』 「家賃なんて要らないよ。我が家はアパートじゃないのだし。」 『でも、そんな・・・・』 「その代わり、奈菜ちゃんの介護を宜しくお願いしますね。」 『それはもう、あたしの本職ですから任せてくださいですぅ。』 既に御存知かと思いますが、●美ちゃんは現役の看護師で介護もお手の物のナースさんです。 「それでは、奈菜ちゃん介護部部長の辞令を後で作って渡すから。」 『うわぁ、あたしもヒロさん株式会社の社員ですね?』 「社員じゃなくて部長職だから。(笑)」 その場に座り込んで脱力しながら爆笑する●美ちゃんとボクです。 「有難う●美ちゃん。逆にね、こちらから手当て差し上げなければいけないよね。」 『そんな! とんでもない話ですよぉ!』 「いや、だって、ボクの御飯やら、かなり家事などの負担も掛かると思うよ。」 『まっかせてください。』 「そうだ、ボクの経験から貧乏脱却手法を伝授しようか?」 『あ・・・それ、奈菜さんから聞いたことありますぅ。』 「聞いたことあるんだ。(笑)」 『奈菜さんが貧乏脱却できたのも、ヒロさんの“貧乏脱却大作戦”をやったからとか聞いてますぅ。』 「授業料は無料でいいよ。(笑)」 『あはは(笑)。ありがとーございますぅ。』 「それじゃ、掃除を続けてしまおうか?」 『はーい、張り切ってやりますからぁ。』 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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