早速の第一関門
受験まで後2週間と迫っている音大への道。早速「壁」が訪れました。御機嫌に練習を重ねてはいたのですが,,リコーダーにはトゥとトゥル、そしてトール etc 実に微妙で様々な表現が存在していることを知りました。今までは感性に身をまかせて出来る範囲で心をこめ、ハーモニーの中でよし、としてきたのですが..今日の練習で細かいフレーズを弾きわけないければいけないことを重点的に指摘され、これが何と弾きわける以前の問題、聞きわけることもできなくて苦戦しています。何も知らずレコーディング、コンサートを行ってきて特に問題はなかったけれど..わかってくると気になり始めます。これでいいのだろうか..と常に気になってくる。それが迷いとなってくるとまずいので、コンサート直前、一旦うちきることにしました。細かい規則やフレーズにこだわって見失うもの、これは大きな損失だと思います。何より同じ曲をあまりに何度も弾いていると頭に徐々に張り付いてきて、生み出す気力や何かを探す感覚も失せていく.. 今までなら、ここで「やーーめた!」とくるところですが、今回は大人になって距離をとりながら取り組んでみることにしました。嘘も方便といいますが..あくまでこれはココだけの話、周囲や先生には何とでもいえます。レッスンの中で先生が口癖のように、ポピュラーとクラシックの取り組みの違いとして人前に立つ勢いや度胸など..にふれ「バランスが肝心」と話しています。彼女は若干20歳、初めての一般公開レコーディングに向けてハラハラしているようでした。コンサートなど公開する経験は不足しているのかもしれません。公の場で自由に経験を積んできた37歳と12年間、音楽学校で知識を積み重ねてきた20歳のやりとりはハタから見ているとカナリ面白いことになっています。口答えではなく時折、提案をしてみると..「わたしの指導方針とは違う!」とやられてしまう..。興味深いのは先生のお兄さんが特別音楽講師を申し出てくれました。受験はリコーダーの演奏の他にAudiopersectiva(多分、日本語で音楽理論)があります。小学校、中学校で習ってきた音符ウンヌンでは済まされない膨大な音楽知識が必要のようで.. 時間のない先生、そこまで費用を注ぐ余裕のない私こと生徒..困った。そこで思わぬ提案が持ち上がりました。 なんと! 彼女のお兄さんが日本語のレッスンの変わりに音楽理論を教えてくださるというのです!! 何より彼は武道に関心を示しており実際、柔道をたしなんでいるのですが武道の心を知るためにも日本語が必要とのこと、思わぬ交換条件ですが面白いので受けて立つことにしました。12月から特訓が始まります。