コスキンフェスティバル2010
今年50周年を迎えるアルゼンチン最大のフォルクローレの祭典「コスキンフェスティバル」が20日より始まりました。毎日、夜10時より始まり、深夜4時以降に終了するため、本気で鑑賞すると寝不足でフラフラになります。現場で生で見るのが1番ですが、テレビ放送でも十分満喫、、いや十分とは言い難いかもしれません。なぜか10時台にドラマや討論番組、宝くじなどの放送があり、大体の日取りは11時より始まるため、その前の演奏はカナリ編集され後半の生映像に間に合わせていて、宣伝も入るので見落とす場面がカナリあり残念。ただ国営放送のフォルクローレチャンネルが10時からインタビューなどもまじえ、しっかり中継してくださっているので、日本時間は朝の10時になるので難しい時間帯ではありますが、このリンクで聞くことができます。FM FolkloricaHP AQUI COSQUINhttp://www.aquicosquin.org/さすが50周年記念だけあって非常に内容が濃く、見ごたえがあります。今年は我事に集中しているため、コスキンを見る余裕がなかったのですが、日曜日あたりから友人の出演が相次いでいたため、腰をすえてみていました。特に昨日、26日は本当に素晴らしかった。多分、今まで見てきた中で1番。多くの出演者の芸術性が素晴らしく、トータルで物凄い日取りでした。今回のコスキン(毎回ですが)で圧倒的な存在感を放っている名ハーモニカ奏者、フランコルシアーニは何と5回にわたる舞台に出演中。自身のバンド、彼の親友Mavi Diazとの共演、ペルー名歌手Eva Ayllon、トリオの一員であるSanLuCa、トップ若手演奏家Joel Tortul, Mariana Cayonとフェスティバルのために組んだトリオ、、留まることを知りません。そのどれもがフランコ演奏の魅力1色で、皆が開いた口が塞がらない、舞台でも共演のアーティストが彼の演奏を見とれていて、どれだけ凄い演奏なのか映像を通じても圧倒的。毎回コスキンに登場するたび、その成長、躍進に感激するのですが、今回は感激を越えて敬服。 司会者も共演者も、そんな彼への敬意を「ありがとう、ありがとう、ありがとう、、」と何度も彼への感謝の気持ちをアナウンス。本当にすごい、世界のフランコ、今後も大いに驚かせてくれそうです。昨夜は詩人マリアエレナウォルシュに敬意を表した4人の女性歌手の舞台、歌声もですが詩を通じた4人のコラボレーションが素晴らしかった。お馴染みアコーディオン奏者のチャンゴスパスィーク率いるオーケストラの完成度、拍手喝采でした。今回の50周年では確固たる自身の芸術性を築いた新しい音楽家の勢いが圧倒的です。まさにコスキンが新しい時代に入っていく、そんな力強いアーティストの存在の数々。何時の日か踊るチャランゴを本当に完成した際に、この舞台で御紹介できる日まで、、それは色々な意味で、ずっとずーっと先のこと。コスキンを目の当たりにするたびに、大きな大きなラテンアメリカの歴史を感じます。踊るチャランゴが歴史の1部になることができるか、できないか、、。 昨夜の感動を心に刻み、今日から我事に集中。佐野まり・Mari Sano Facebook / danzacharango Instagram / amistadmusical