人権尊重の映画祭 Festival de Cine derecho humano
今年で10度目の開催になるという人権尊重がテーマの映画祭が今日から開催されています。オープニングセレモニーでは、タンゴオーケストラが演奏、何時になくビックな催しとなっています。そのわりに実際、映画の上演が始まると、時間的なこともあって、やや集客は少なめなのですが、それでも今年は以前より多くの方が訪れています。 最初の鑑賞は軍事政権時代に蒸発した文化関係者がテーマとなっている Un Arma Cargada de Futuro (未来を担った魂)、上演後に監督の質疑応答があったのですが、本当に興味深い一時でした。少ない観客のレベルは非常に高く、大部分が映画監督、もしくは女優など芸術関係に携わる方ばかりで、、やりとりを聞いているだけで非常に勉強になります。丁度、今年は映画上演をプロデュースしているので、どのように開催すればいいか、そしてクレジットや説明などの部分でも参考にさせて頂いています。この映画祭に足を運ぶたび、知らなかった多くの社会事情に触れ、ハッと我にかえります。作品を制作する監督の情熱、多くのスタッフの熱心な働きぶり、映画のテーマは重いものが多いのですが、この循環している素晴らしいエネルギーに感動しています。佐野まり・Mari Sano http://www.myspace.com/marisano