死者の日・前夜 Noche de muertos
アルゼンチンの歴史的な葬儀の模様を追いかけつつ、メキシコは丁度「死者の日」の動きが満載で、、複雑な気持ちになりつつ「ガイコツ」を追いかけていました。愛嬌のある愉快なガイコツが街に溢れかえっていて、段々と死というものに親しみさえ感じてしまうほど、メキシコシティはお祭りモードです。ただ昨年を振り返ってみると、オアハカの墓場での死者の日前夜の模様は、実に静かに墓地で家族の墓を飾りつけ、シンミリと当日を迎えていて、今は亡き大切な人々を思う、そんな一時でした。今年は3つ祭壇に飾るための骸骨菓子を仕入れてきました。緑色の目は家族、特に父。ピンクは女友達、青は男友達。貢、寿江、博仁、、と名前がついています。今日の夜は彼等が部屋にいるような気がする、、正直、いつも一緒にいるような気がする。彼等の思い出を振り返ると言葉が聞こえてくるようです。亡くなる前日の電話での父の声「おーまりか」、、コスキンでうけとった友人の最期のメール「会いたかった、、」、成田エキスプレスの扉が閉まった時の友人の眼差し、、数日の死者の日モードで感覚が麻痺しそうになりましたが、愉快なガイコツに囲まれても忘れないでいたいものがある。そんな直前のアルゼンチンでの出来事はトッテモ考えさせられる機会でした。5時間に渡りラジオを録音、これからのアルゼンチンが楽しみです。エクアドル文化庁での演奏で会った旧友、尊敬するアーティストの女性にセルバンティーノ音楽祭に連れて行ってくれることになりました。彼女の音楽家の皆さんとバスに乗り込んで数日、音楽団に混ざりこんで過ごすことになりそうです。昨年、愛する母を亡くしている彼女、古きよき死者の日模様で有名なグアナファトで素敵な会話ができるかもしれません。佐野まり Mari Sanohttp://www.myspace.com/marisano