パーカッション・ウドゥ amo UDU
今となってはスッカリお馴染みのウドゥ(ウドゥドラム)、素焼きの壷に穴の開いたシンプルな楽器ですが、非常に柔らかで温もりのある音色に魅せられています。元はナイジェリアの伝統楽器とのこと、、ウドゥという名前もイボ族の言葉で「壷」。4年ほど前に最寄の楽器店でフト手にしたものが、あまりにバランスの取れた絶妙な音色に感動して即お持ち帰り。 インターネットで検索すると高価なもので7万円、、普通のものでも3万ほど、、民芸品作家の方が試しに作って楽器屋に初めて納品したとのことで、驚くべき破格のお値段で購入してしまい恐縮です。大きな薄手の丸い素焼き、音色も含めて、シンプルですが技術のいる制作だと思います。 この大切なウドゥ、割れる心配があるのでナカナカ気軽に持ち歩くことはできませんが、ココゾという場所で使用しています。 本日レコーディングで使用しました。前回の使用は彼是3年前、映画「広島のビジョン」のテーマ、ハーモニカ奏者・フランコ・ルシアーニと共に録音したMEMORIAの録音で使用しました。 スタジオが遠く、ハラハラしながら持ち運んだ記憶があります。本当に割れてしまったら終わりなので、パーカッショニストの皆様は一体どんなケースを使用しているのだろう、、と毎回無事に運び終えるたびに思います。同じく魅せられているCaja Challeroと組み合わせて、面白いリズムを創ることができました。 音色に一目ぼれしてやってきたパーカッションの楽器が我が家に溢れています。狭い部屋に1番場所をとっている楽器達。パーカッション専門で仕事をしていないので、ややお蔵入り状態で埃をかぶっていたりするのですが、何かの際に出番があると本当に嬉しそうで、、出演の機会をコレからソレゾレ模索していかなければと反省しました。今回レコーディングを担当してくれているMatias君が、録音を終えて帰宅しようとすると「すいませんがお願いがあります」 なんでも自身の制作している初めてのアルバムの曲にウドゥを叩いてほしい、、とのこと。眠っていたウドゥさんが長い冬眠を終え、春の兆しを迎えています。佐野まり