バベルの塔・閉館 cierre de Babel
快晴。青空の下、2ヶ月近くに渡って開催されていたバベルの塔が閉館しました。20000冊の本は図書館に寄贈されるそうです。その本の一部が閉館セレモニーに訪れていた観衆に配られました。少し遅めの到着だったのですが、丁度配り始めた直後で1冊いただけました。ドイツ語らしき本、、ふと思えば日本語、英語、スペイン語以外の本は正直、手にしたことがないことに気が付きました。読めないので当然なのですが、不思議なことに実際手にして自宅に持ち帰ってみると親しみが湧いて読めるような気になってきます。世界の言語で書かれた本で作られたバベルの塔の意味をあらためて感じています。わからない、読めない、、と手に取ることなく、耳にしても理解しようとも思わない言語の数々。隔てている壁を身近に感じることから他の言語を学ぶことから始まる道がある、、アーティストのMarta Minujinは確か5ヶ国語の言語を自由に操ることができるはず、、先日見た彼女のドキュメンタリーで流暢に話す各国の言語に釘付けでした。 このプロジェクトで世界を回るそうですが、次の彼女の作品が既に楽しみです。元気に豪快に活動を最期まで続けていくであろう彼女の佇まいに見とれていました。 そんなパワーを体感しつつ引き続き制作を進めています。時折ネガティブな流れに立ち止まってしまいたくなる時もありますが、影響されない強さを鍛えるのみ。最後の一押しとなる打ち合わせを進めることができました。いつも人の出会いは必然、出会えた意義を形にすることから開けていく道が沢山あります。 佐野まり