マシュー・バーニー作品体験 Pelicura en Palacio de bellas artes
幼少の生まれて初めて訪れた劇場体験の場所、全てが始まった個人的にもアートの聖地であるメキシコシティの由緒ある劇場Palacio de bellas artes で映画が上映されることをシティの文化冊子で見て、この憧れの大劇場で映画を見ることができる・・ただソレだけで駆けつけました。RIVER OF FUNDAMENThttp://www.inba.gob.mx/Agendarte/Actividad/645/River+of+Fundament,+de+Matthew+Barney入口の脇で入場の受付を済ませ開場。幼少以来、舞台の傍の席は縁がなかったのでシミジミ、この位置でアラタメテ「鹿の踊り」を見てみたい、、ココから見える天井のステンドグラスも素敵、、舞台挨拶は映画監督のマシュー・バーニーさん、今回の後援Fundacion JUMEX (メキシコで御馴染みジュースの会社による文化事業)関係者、IMBA代表の方・・通訳がなかったので監督の舞台挨拶が全て理解できなかったのですが、コンテンポラリーアートの世界的アーテイストを迎える、メキシコの熱狂的な興奮が満席の会場に充満していました。始まってビックリ・・ 刺激的な映像の数々、、 性器,糞尿、ゴキブリ、うじ虫、動物の解体、、あんまりな場面と訳の分からない物語、、しかも映画は6時間に及びました。 2度の休憩をはさみ3部作品として紹介されていましたが、1部が終わって出ていかれた方が沢山、、とはいえ2部から新たに訪れる方もいらしたので、隣の席に座る方がドンドン入れ替わりながら満席な状況は変わらず。 正直、何度も途中で退散しようと思いましたが、目をそむけたくなる場面を何度も重ねていく中で、せっかくなので最後どうなるのか見たいがために、拒否反応を抑えてズルズルと最後まで。ハッキリいって正直、嫌いな映画ベスト1。 物凄く創造的で、難解で、滅茶苦茶な構成が刺激的で、興味深いのは否めないのですが、こんなに汚く、残酷で、痛々しいものを大画面で、しかもこの場所でワザワザ見たくない・・ そんなガッカリと哀しさに包まれ呆然。ふと同じような気持ちになったビヨークの映画、ダンサー・イン・ザ・ダークを見た後のような・・調べてみるとマシュー・バーニー監督は元旦那様、、理解できないし、好きな方向性ではないけれど、場面の数々が強烈に焼き付いてしまって思考錯誤、後から気が付くことができる日もくるのかもしれませんが、今はただ忘れたい・・この劇場で見てしまったショックが大きすぎ。しかも鹿を切り刻んで内臓を取り出し、鹿の中に入る場面が、、。 同じように乳牛の場面は残酷すぎました。 子供の頃に見た鹿が死んでしまう舞台と同じようなショックを物心ついて再び、、この劇場は何時もショックを与えてくれます・・佐野まりhttp://www.facebook.com/danzacharango