愛知女子段別選手権大会 fantacia Kendo colibri hecho realidad
早朝、電車で移動していて乗り換えの金山駅には、既にホームに多くの防具を背負った人々が・・道着を着て移動している人も・・ そんな人々の流れについていき、枇杷島スポーツセンターに到着、本当に大勢の高校生や中学生のグループが勢ぞろい、、 場違いな場所に来てしまったかも?・・ ふと何十年前の日々を思い出し、少し振り出しに戻ってきたような気もしました。 全ての夢の始まり・・ 高校の時、出場することが出来なかった「個人戦」 当時は足を使った非常に個性的な剣道で「負けなし」の先鋒を担当。明確に特異な技があり、自信満々試合に臨んでいました。個人でどこまでいけるか、、一度挑戦したみたかったのですが、学校代表には選ばれず、選ばれそうな時も水疱瘡になってしまい・・「一度は個人戦に挑戦してみたい」 その願いが体育大学に進むことにまで繋がったのですが、九州を中心とする全国から集まった名門校の名選手、総勢50名にのぼる強者の中で、夢は尚一層はるか彼方へ。 それから30年後、ふと気が付いたのです。個人戦というものは、個人で申し込みをすれば参加できるものがあることに・・ それが例え僅か30秒の瞬間的なものであったとしても、試合会場に1人、どこまでいけるか・・という挑戦の場所に立つことができ、長年の「夢」がアッサリと叶いました。参加されている方は個人戦とはいえ、皆さん団体でいらしています。中学、高校、大学、企業、、始まる前に揃って練習をされていて・・ 速い、力強い、迫力、その物凄さに圧倒されました。 見学に伺った全日本女子剣道選手権の予選会で「剣道の進化」を目の当たりにしましたが、それは既に中学生、高校生で明確。 才能と実力さえあれば、世代を超えて勝ち取ることができる機会。そこに1人で来て、防具をつけるも相手はなく1人練習・・ さて、この試合のために購入した紅白のタスキはどうやってつけよう・・ 実はそれが一番のシンプルな不安でした。 会場の係の方にお願いしようかと掲示板の前で佇んでいると、周囲の雰囲気とは違った参加者の方2人が声をかけて下さいました。 一瞬で意気投合「試合が勝ち進んだらタスキかえますから言ってくださいね。動画もとりますよ」 再び交剣知愛な出会いの一時。とても親切な剣武館・婦人剣士のお二人はチャレンジとして個人戦に参加されているとのこと。この段別選手権大会は非常に良い体験の機会となるそうです。息子さんが応援に駆けつけていることが尚感動的。同じく試合で現役バリバリの若人女性剣士の打ちを受け、剣道の現在を体感できました。 お相手は某高校の剣道部主将の方で、私との対戦後3回勝ち進んでいらして、素晴らしい剣士でした。しかも今回お世話になっている先生の教え子さんが教える高校の生徒さん。素晴らしさは保証済。総勢550名に登る参加者で埋め尽くされた会場。開会式の愛知剣道連盟会長の御挨拶では「私が剣道を始めたころは女性剣士は、ゼロでした。年々増えて今日はこれほど多くの人がいるだけでなく、練習を見ていると男子と変わりない剣道をしている。そして今後も成長は続いていく」 サッカーも同じくマラドーナの時代とメッシの時代は全くサッカーが違います。比べることはできません。そして既に新しい世代19歳のエムバペが新しい時代を築こうとしている・・ 試合剣道に関しては剣道も同じく・・閉会式までジックリ見せて頂いて新しい剣道時代を体感。その場所に、進化したどころか昔のまま、しかも体力的にも「退化」した状態で現れたことは、「参加することに意義がある」に尽きるのですが、この一区切りによって「心残り」が解決、これで二度と振り返らず前進することができそうです。佐野まり http://www.facebook.com/danzacharango