メヒコ復帰 Feria de libro Universitario 2019
メキシコに戻って即、UNAM国立自治大学で始まった国際大学ブックフェア―に通い詰め、1番最初に伺ったブースは余韻の残るコスタリカ大学の出版社。 デザインに惹かれ手に取った本「コスタリカの伝説」のイントロに感動。 著者の方曰く、テレビがやってきてから年配の方々、おじいさんやおばあさんの大活躍の場であった日常の「語り部」に接する機会がなくなり、皆が部屋に籠り地域の交流が大きく変わったこと・・そんな夕方から就寝にかけて皆が集まって話を聞いた伝説を集め、今一度その当時に大切にされていたものを見直したい・・テレビどころかスマートフォンまで発展した今となっては・・何とも言えない、戻る事のできない日常の数々。電気を消して耳を澄ませた怪談・・ 素晴らしい語り部の同級生のお母さまがいたこと・・あの語り口が忘れられません。確かに「語り部ショー」は最近よく巷で出会いますが、大勢にむけるマイクを使用したダイナミックな、大音量で耳にするものではなく、あの少人数で耳を澄ませる機会、、今思うと非常に特別でした。今年の特別招待大学はなんとUBAブエノスアイレス大学。日々距離を感じつつあるアルゼンチン、情報を更新するべく通い詰める日々。久しぶりのブエノスアイレスの語り口、メキシコとは違う独特の佇まいに見とれてつつ・・ メキシコの人気作家TAIBO 兄弟の講演は物凄い観衆が押し寄せ、スペースを追加しなければならないほど・・名ギタリストEsteban Morgadoファミリーが演奏を担当されていました。久しぶりに聞く生のタンゴにシミジミ、そしてアルゼンチン名曲ロック「nos veremos otra vez 」に涙・・やはりアルゼンチンの郷愁エネルギーは非常に繊細で、切なく、そして詩心に共感。特にEstebanさんの娘がサプライズそのもの。透き通る力強い声も去ることながら、自身のプロジェクトCumbia Nena が大ヒット、アルゼンチン全土に大きく活躍の場を広げているようです。アコースティックギターの伴奏のみで非常にシンプルなDuo フォルクローレのDuo Copulanaku のクンビアバージョン。このシンプルさ・・進みすぎてしまったテクノロジーな時代、素朴なものを人々は求めつつあるのかもしれません。 大学ブックフェア―では非常にお買い得な値段で学びたい分野の本が購入できます。学術書に関しては古いものはグンと価値が下がるようで、記録ではなく基本的な内容に興味があるので古い統計で問題なし、建築関係の本を10冊ゲット。 中には憧れの王宮芸術劇場の設計図と出来上がるまでの行程が写真と共に紹介されている貴重な本も・・閉め切って2か月放置していた自宅は、風の通り道がなく虫が発生してしまい、かさぶたらだけで「物干し」週間。 ひたすらコスタリカの記録を整理しつつ、黙々と読書、一カ月の充電・休息期間・・ 確かコスタリカ国立大学のダンス課Nandayure先生が「かさぶた」というタイトルの作品を準備されていたはず・・ 引き続きコスタリカ接続中。佐野まりFacebook / danzacharango Instagram / amistadmusical