メキシコ猫救出物語 Rescate de gatito en poste de electriciad
自由猫と家猫の違い・・屋根猫ヒメさんは既に家猫。ほとんど外出もせず、ゴロゴロくつろぎまくっております。一緒に過ごす幸せを感じてくれていることが日々伝わってきますし、このささやかな幸せを守ってあげなきゃって思う今日この頃。ふと深夜12時に御近所からメッセージが入り「猫が電柱にいるんだけど、あなたの猫じゃない?」「うちはベットで寝てますけど・・」 早速伺って何が起きているのかを確認、小さな猫が電柱の頂上にうずくまっています。 「ここ2日程そこにいるの」 2日?? こ子数日の猛暑な昼間と夜の冷え込みを2日も乗り越えているなんて・・ 消防署に早速連絡「これからいきます」という言葉を信じて待つこと1時間・・全く現れる様子はなく再度連絡すると「警察に確認してください」 メキシコならでは 絶対NOと言わず YES、実はNO 近所の方は「もう無理、明日の予定があるので寝ます」 一度退散となりました。深夜、気になって何度も見に行きつつ励ましのエール。「夜が明けたら何とかしてみせる」と誓いつつ、ふとインターネットで検索「高い木に登って降りられなくなった猫の救出方法」がドッサリ出てきたので一応研究。太目の棒に布きれなど巻き付けて救出する方法が一般的のようです。ただ落下する可能性があるので毛布などを広げ下で待機する必要があるとのこと。こちらに詳細が掲載されていました。https://www.risktaisaku.com/articles/-/2514早朝6時、毛布を担いで、餌をカップにいれたり、準備しているとお馴染みの近所のオジサンが「大学の消防署に連絡したらいい」 確かに目と鼻の先の国立大学からなら来てくれるかも? 早速連絡すると「準備ができたら出発します」 再び来る気配なし、NOといえないメキシコ対応 to be continued 。 もはやこれは誰も頼れないことを確認、ネットで学んだ作戦実施あるのみ。 電柱前の御宅にあった太い水道管のパイプをお借りして、毛布を巻き付け電柱の頂上に差し出してみると、非常に驚いた猫は咄嗟にケーブルの上をリスのように歩きはじめ、そのまま隣の家の屋根に落下。 意外と簡単だった・・? ところが隣の屋根は平らではなく傾いていて、このままだと3階から落下の可能性。慌てて隣の家の下に再び毛布をもって待機。屋根の前に窓があるようなので、玄関の扉を叩き家主に手伝ってもらうことに・・ 餌を渡し何とか窓から入ってもらおうとするも猛烈に拒否。まだ幼い「自由猫」だと思うのですが、こういった時に即、心を許してもらうのは不可能。それどころか尚一層、恐怖におとしめてしまう・・「飼い猫」の救出とは違うので、昨夜の「研究」とケースが異なることを確認。だからこそ消防署も駆けつけない・・最悪な結果になる可能性が高いのに、わざわざ向かわないですよね。シミジミ考え込んでいるとバババと上方で音がして・・見上げるとモモンガのように手足を広げた猫の姿が・・一瞬の出来事、ダイビングキャッチ。毛布と共に受け止め、衝撃を和らげるごとく一緒に地面に落下。「地面から目線」で猫が走り去る姿をお見送り。この後ろ姿は一生忘れないと思います。まるで映画のワンシーンのような・・地面に倒れたまま感極まっていると、走って降りてきた家主さんが「大丈夫ですか?」「猫は無事です・・」 コレ撮影してたら大ヒットするコメディな映像だったかも・・せっかくなので描いてみました。そんなささやかでハードな1日の始まり。日中、あらためて電柱を見上げシミジミ・・ここに2日。アッパレな生命力に敬服。そして何より無事に助かって幸運でした。どうか元気に一生を幸せに送ってくれますように・・佐野まり新しいフェイスブックページhttp://www.facebook.com/marisanocolibri日々更新・インスタグラムhttps://www.instagram.com/amistadmusical/