追悼3年の御挨拶と御約束 Memoria y encuentro promesa a Paty
取り返しのつかない記憶.. パンデミックが始まって間もない頃、Quiero verte 会いたいというメッセージに即、駆けつけることができず、その数日後に発作で亡くなってしまった友人。その反省から始まった「コロナ病棟お届け」が現在に至る3年の日々。そんなパンデミックが終って追悼3年目の当日、彼女の甥っ子さんに grulla mexicana として現在定着しているアレブリヘスの技術で制作する大型サイズの「羽ばたき」を彼女の御家族に届けるため訪問。彼女の甥っ子さんは映画監督で、映像学校の卒業作品として制作したドキュメンタリーを3月に国立映画館で発表。メインの長編作品は彼の御家族の物語で、生前の友人も登場。彼女は国立大学放送局のデザイナ―で、記者でもあるため報道写真に深く携わっていたのですが、何時も彼女から取材のように質問責めで、彼女の話を聞く機会はなく、知らなかった生い立ちや御家族の「特別な歴史」を初めて知る機会。同時上映されていたショートフィルムも盲目の路上演奏家を捉えた素晴らしい芸術作品でした。甥っ子さんの話はよく聞いていたので即、意気投合。現在国立映画館で上映されている国立大学の芸術映像学科の卒業制作作品を一緒に鑑賞。チアパス山里の子供達のため学校をオーガナイズする先生の日々を捉えたドキュメンタリー El Sembrador 素朴で大自然と戯れる幸せな子供達の姿、電気も携帯もない場所での子供達の輝き。確か友人もチアパスに撮影や人形制作のコラボレートで何度も訪れていたはず・・ そんな素敵な映画を見ている最中に国立映画館のコーディネーターの方よりメッセージが入り、甥っ子さんと一緒に映画を見た後にオフィスに伺いました。急遽3人で対談、コーディネーターの方は友人と以前、多くの映像の仕事を一緒に行っていた事を知り、様々な物語が自然に繋がっていく流れの中で、あらためて深く追悼。ここ数日メキシコシティは未だ且つてない猛暑で、相棒猫のヒメさんは仰向けになって眠っています。この異常気象はポポカテペトルの噴火の影響もあるのかもしれませんが、やはり温暖化が気になります。 映画El Sembradorで見たチアパスの大自然に溶け込む子供達の輝きと指導する先生の真心。幸せそうに眠るヒメさんと共に「守りたいもの」をアラタメテ心に釘。夜の涼しい満月に御約束。佐野まりFacebook Mari Sano AleteoInstagram amistadmusical