カテゴリ:北朝鮮拉致問題
2009.3.26 会連続集会44・金賢姫氏と語ったこと p4/6
(西岡 力氏のお話つづき) ★拉致した人を工作員教育して失敗 (先ほど飯塚繁雄さんから)配布資料には書いていないけれど重要な事実として紹介されたこととして、最初は拉致して連れてきた人間を洗脳して工作員として使おうとしていた事実がある。よど号グループはある意味でそうなった。彼らは自分で行ったのですが。ところがヨーロッパ人を拉致してヨーロッパに送ったら逃げてしまったと。そこも具体的に、いつ逃げたのか聞きたいところですが、思い当たるのはレバノンの人。ヨーロッパで電話をかけさせたら逃げたということ。レバノンの女性4人は拉致されたあとスパイにさせられる予定だったらしい。教官としての訓練ではなくて、暗号の解読のしかたなどの訓練を受けたという。洗脳されたと思ってヨーロッパまで連れて行ったところで逃げられ、拉致された人間は簡単には洗脳されないと理解したようだ。で、教官(として利用すること)になった。ストーリーとしては辻褄が合う。 70年代後半に工作機関の中でどういうことを言われていたのか、金正日が76年に工作員の現地化教育を徹底的にするために拉致をしろと命令したという証言は、ひとりの元工作員がしているのですが、金賢姫さんはまさに現地化教育の第一号だったわけですから、教官達から「お前達の教育は金正日の指導によって始まった」ということを絶対聞いているはずなのです。そのへんのことを聞くことによって拉致の規模や人数とか、どの程度やったかなどもう少し詳しく解るかもしれない。もう少し詳しく聞きたいところだ。 それから、「テキコウブ」「テキコウチ」のことですが、人民軍にテキコウキョクというところがあり、テキコウブ、テキコウチというところはない。 (以下、音声&録音不明瞭の為聞き取れず省略) ★金賢姫氏との会見当日の状況について ---------------←(金屏風) ※ ○ ● ○ ★ ※日本政府関係者 ○飯塚繁雄氏 ●金賢姫氏 ○耕一郎氏 ★韓国政府関係者 ○ ←(大きな丸テーブル・卓上に花) 飯塚重雄氏: 韓国政府関係者は時々金賢姫氏の近くへ寄ってきて耳打ちしていた。 西岡 力氏: あるところの情報によると、正確な確認は取れていないが、金賢姫氏は田口さんのことのみ主に話し、他のことは言うなと口止めされているという話しもある。 問題の中身についてもあいまいになったり、日本に来て欲しいと伝えたときも「イエス」とも「ノー」とも言わなかった。しかし繰り返し「協力する」という発言はしていた。 拉致議連の総会で、議連の先生がたにお願いしたのですが、衆参両院の拉致特別委員会で参考人として(金賢姫氏を)呼んで欲しいと伝えました。 (会場から拍手が起こる) 警備の問題もありますが、立法府が必要としてすれば日本側が警備をするでしょうし、彼女が旅券法違反の容疑者であるという日本の中での法的立場もあるので、立法府がそちらの都合で呼ぶときに色々なことがかなり深く明らかになると思いますし、そして、一番いいのは5月6日の国民集会に出てきてもらえれば一番いいなと思っていたのですが、そのためにも今言ったような細かいことも聞いていけるよう今後密に連絡できるようにしていきたいと思って、関係者に色々と頼んでいるところであります。 (耕一郎さんがまだ到着されないようなので) ホン先生にお話を伺いたいと思います。ホン先生、前の方(壇上)へどうぞ。 ちょうど同じ時期に韓国にいらした、早稲田大学のホン先生です。 ■ホン・ヒョン先生(早稲田大学客員研究員) 私は拉致問題については詳しくなくて、皆さんからのお話を聞いて勉強をしている者です。今回、たまたま同じ時期に韓国に行っていました。韓国の世論がどうだったのかということは関心がありました。(途中雑音多く不明瞭のため省略) 韓国では、金賢姫氏は偽者ではない、という報道がみられました。拉致が金正日の指示したのではないとか金賢姫氏が偽者であるとか、かつての報道に対し訂正謝罪したのかどうかわからないが、会見に対する疑惑報道などは無かったと思う。 金賢姫氏が田口さんの家族と会うための報道をするためには、韓国のテレビ局は自らが間違った報道をし、間違ったほうに導こうとしたこと、謝罪すべきだったと思う。しかしそれをしませんでした。あえて連絡がないから書けなかった、金賢姫が10年以上ぶりに姿をみせたという簡単な報道になってしまった。 私の印象では、金賢姫氏はすごく負担を感じていたのではないだろうか、以前から、自分の家族に会いたいとか、日本にも行きたいという話をしたことがあると思うが、日本政府の要請によって韓国当局が(金賢姫氏に)会うようにと伝えられたとき、説明責任のような負担を感じたのではと思う。限られた時間の中で家族にできるだけ伝えようということに集中したと思う。だから本当はそれらの負担を感じないで会える機会があれば、よかったのにと思う。 (中略) 私の推測ですが、彼女もまた北にいる家族や友人を守らなければならないという意識があると思う。自分が全て話せば(自分の家族や知人が)被害を受けるであろうことも少なからず意識していると思う。という印象を受けました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月13日 14時11分40秒
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