お祭
お祭というものがあまり好きではありません。あくまでも個人的な思いですので、誰にも共感や同意を求めるものではありません。戯言の一つと読み流してください。 日本人はお祭のようなイベントで集団になると、個人の思いというものを無視する傾向がとても強いように思います。「いっしょに酒を飲め」「いっしょに騒げ」「いっしょにバカなことをやれ」というような雰囲気が場を支配する感じがあります。一緒になって思考を停止させて騒げる人達は幸せですが、私はそういう場に入ると頭の芯が冷えて逆に冷静になってしまうので逃げてしまいたくなります。 オリンピックにしても万博にしても、何かその裏に人の愚かさというものが見えてしまって引いてしまいます。 人の叡智というのは個人の静かな思考の奥に宿るものだと感じています。それは森の中に一人で分け入って静かな環境の中で自らの心の中に踏み込んでいくような・・・そういうものだと思っています。優れた運動能力を競うのは結構ですが、それは一人や一部の集団で勝手に高めて行けば良いものであって、一般の運動神経の普通の人がすごいすごいと見て憧れても何にもならないと思ってしまいます。科学技術の進化も少しずつ人知れずに伸びて行って広く浅く人のために貢献していくもので良いのであって、公の場でお互いに見せびらかして、それをまた多くの人が混雑した中でぎゅうぎゅうになりながら見て回るものではないように思います。 祭のあの熱気は人を愚かしいものに下げてしまうような気がして私はどうしても好きになれません。こめんなさい。