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カテゴリ:薔薇を愛でる
我が家には毎週、とあるリゾート地のパン屋さんが、おいしいパンをたくさん車に積んで寄って下さいます。今までは木曜日だったのが、「今年はまだお見えにならないわ・・」と思っていたら、今日の夕方、インターホンが鳴りました。
「こんにちはー。○○にありますパン屋ですー。明日の朝食に、当店のパンはいかがでしょうか」 と、見慣れない女性の姿が。今までは、男性だったのです。 「はーい。もしかして、Fさん(パン屋さんの店名)ですか?お待ち下さいね。」 出てみると、すらっと背が高くて髪の長いきれいな女性が立っていました。 「はじめまして。うちの店をご存知でしたか?」 「ええ、毎週男性の方が寄って下さって、お気に入りのパンもあるんですよ」 などと話すと、 「以前の男性は辞めて、今度自分が担当になりました、でも、お宅のことは引き継いでいなかったです。すみません。」 とおっしゃいました。品があるのにとても気さくな方で、パンを見ながら話をしていると、車の中からお嬢ちゃんが顔を出しました。 今日だけ、保育園をお休みしているのだそう。ママと一緒にドライブなんていいですね。 そのうち、我が家の、まだ剪定のしていないグラハム・トーマスに気づいた彼女、 「大きいですが、何色の花が咲くんですか?」 「このバラは黄色です。」 「わあ、いいですね。おうちと合っていますね。なんという名前のバラですか?」 「グラハム・トーマスです」 「グラハム・トーマス!うちにもあります!うちは、イングリッシュローズとオールドローズばかり庭に植えているんですよ」 思いがけず、バラ仲間に出会えて狂喜したわたくし、 「あっ、この玄関の鉢はマダム・ピエール・オジェです!」 と叫んでおりました。 「マダム・ピエール・オジェ!この花って、きれいなんですよね!」 「ねえーっ。わたしも大好き。一番初めに買ったバラです。」 おいしそうなパンを放っておいて、バラの購入ルートや、バラのガーデンの話に花が咲きました。 なんだか、これから毎週が楽しみになりました。 バラの季節にはご一緒に眺めたいと思うわたくしでございます。 本日買ったパンは、どっしりとしたドイツ風のぶどうパンでした。 「ライプツィヒ」という名前のパンもあるのですが、今日は見当たらなかったわ。 ライプツィヒで思い出すのは、ゲヴァントハウス管弦楽団。 長いこと、ヘルベルト・ブロムシュテットさんが音楽監督を務めていらしたのですが、つい最近、退任されました。背の高い彼は、指揮台なしで指揮をするのが有名です。愛妻家だった彼、数年前にその奥様を亡くされ、祈りの音楽が続いた時期もあったそうです。そんなふうに愛されたら幸せ。 そんなふうに愛される人にならなくては・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 20, 2006 04:33:02 PM
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