Ｌａ　Ｖｉｅ・音楽とともに　～標高１，０００ｍの高原だより～

少し前の新聞の書評に、この本のことが載っていました。
女優の片桐はいりさんが、映画「かもめ食堂」のロケで、
ヘルシンキに滞在した時のエッセイ集だとのこと。
映画「かもめ食堂」のことは、常連さんのbiscuitさんの
ブログで拝見して、北欧好きのわたくしは、是非観たいと
思っておりました。
しかし、どうにも都合がつかない・・。この映画を上映
している最寄りの映画館までは、高速道路を使って３０分
以上かかる距離。会社も休めず、休日は子供の野球につき
合う日々のわたくしには幻の映画となっておりました。

そんな時に出逢った書評に「これは面白そう」と、早速
図書館で予約をし、昨日ようやく順番が回ってきました。
今日は２麻呂が歯医者さんに行く日だったので、わたくしは
この本をお供に連れて行き、待合室で読むことに。
読み始めたら、これが本当に面白いのです。歯切れのよい
文章と、思わずくすくすと笑ってしまうような「きっかけ、
中押し、ダメ押し」の出来事の連続・・。
芸の才能のある方は、こんな眼差しで物事を見ているのか、
こんな文章が書ける才も持ち合わせているのか・・と、ハッと
させられる場面もあったり。
待合室で、笑いをこらえるのに苦労しながら読み続けました。わたくしの憧れの、夏の北欧の
食文化をうかがい知ることもでき、もちろん映画の裏話も盛りだくさん。
何より、本全体に流れる空気が本当に明るく、潔く、軽やか！
本には、きちんと著者の人となりが表れるのですね。
歯医者さんで読んだところまでで、まだ途中ですが、最後まで楽しく読めそうでございます。
そして「かもめ食堂」、やっぱり絶対に観なくては。