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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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June 12, 2006
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カテゴリ:楽しむは音
今年3月に横浜・フィリアホールで催された、川久保賜紀さんのリサイタルをFMで聴きました。
ピアノは、横山幸雄さん。このおふたり、2003年のFM「名曲リサイタル」で、同じ日に出演された
ことがありますが、それがご縁で、今回のリサイタルが企画されたのでは・・?と、わたくし勝手に
想像しております。
この日いちばんの聞きものは、横山幸雄さん作曲のヴァイオリンソナタ。
第1楽章は、まるでフォーレの1番のソナタかと思えるような、夢見る旋律を奏でます。
第2楽章、スペイン風のリズムに乗って、異国情緒あふれる情熱的な印象です。
第3楽章、ピアノもヴァイオリンも、ささやくような、かすかな響きで、何か大切な約束を交わして
いる恋人達の対話のようです。
第4楽章は、バッハの無伴奏パルティータのような旋律から、次第にダイナミックに、そしてまた、
この上ないほどロマンティックな展開を見せ、頂点まで登りつめてフィナーレとなりました。
大きなブラボーも飛びました。
現代音楽とは一線を画す、古風な様式の作風で、とてもよくできたソナタだと思いました。
これからますます演奏される機会が増えることでしょう。

川久保さんはこのあと数曲を演奏。そのうち、クライスラー「プニャーニの様式による序奏とアレ
グロ」、「レツィタティーボとスケルツォ」、プロコフィエフ「3つのオレンジの恋」から「行進曲」は、
我がアイドルの演奏でも聴いております。
川久保さん、確かに素晴らしいのですが、うーん、アイドルに軍配かな。それは何故か・・。
彼女の楽器は、1702年製のストラド「カシードラル」。手元の資料が古いので、現在は変わって
いるかもしれません。正しければ、マンデル・コレクションから貸与されているものです。
高音部が飛び抜けて澄んだ響きの素晴らしい音色!彼女は、この楽器にずいぶん助けられて
いるように感じました。同じストラドでもアイドルの場合は傑出した特徴のない楽器。それをカバー
して余りある、彼の技術の確かさを、あらためて確信いたしました。
チャイコフスキーコンクールで、川久保さんが本選に進むことがわかった時、彼らは互いにハグ
して喜んだのだと聞いています。
顔は日本人でも、ロサンゼルスで生まれ育った彼女は、スピリットは完全にアメリカンナイズされ
ている印象。名曲リサイタルに出演された時も、英語訛りの日本語が、それを物語っていました。
あら・・?川久保さんに妬いているのかしら、こんな言い回し。
まあ、たまにはよいではありませんか。うふふ・・。
さて、横山さんの作曲のセンス、これからも大いに期待したいところでございます。





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Last updated  June 13, 2006 11:01:01 PM
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