ピアニストのラン・ランが10月にやって来ます!
彼を初めて知ったのは、十数年前、チャイコフスキー国際青少年音楽コンクールの、NHKでの
ドキュメンタリー番組。
彼は、本選で、ショパンのコンチェルト2番を弾きました。
フィナーレの最後の部分の、3度の重音で下りてくる難しいパッセージを、当時13歳の彼は
鮮やかに弾きこなし、わたくしは、「アジアのポゴレリッチの誕生か!」と、心を震わせて感動した
思い出がございます。
その後、長らく沈黙を保っていて「どうしたのかな・・」と思っていましたら、ずっとお勉強中だった
ようです。満を持して、4年ほど前から積極的に演奏活動を開始。
一昨年は、ベルリン・フィルのピクニックコンサートでチャイコフスキーのコンチェルトを熱演。
彼の演奏中の、千変万化する容貌が話題を呼び、「目を閉じて聴けばいいかも・・」などという
批評まで聞かれました。確かに、その点では、癖のあるピアニストではあります。
さて、10月のリサイタルのプログラムは・・。
モーツァルト:ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330
ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 op.58
シューマン:子供の情景 op.15
ラフマニノフ:前奏曲 変ロ長調 op.23-2
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調op.23-5
リスト:「巡礼の年第2年」からペトラルカのソネット第104番
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰 ハ短調(ホロヴィッツ編)
会場によって違うかもしれませんが、最寄りの公演では以上のようなラインナップです。
モーツァルトは、「桜子ちゃんのソナタ」ですね!
ショパンのソナタは高校時代、夢中で練習した大好きな曲。(未だに全部は弾けませんが)
シューマン、ラフマニノフ、リスト・・。
なんという魅力的な、ロマン溢れる選曲なのでしょう。
ペトラルカのソネットは、先日「世界の車窓から」で流れていて、一度通して聴きたいと
思っておりました。
行きたいですね、リサイタル!今、聴いておくべきピアニストのひとりだと思います。
ラン・ラン © KASSKARA/DG