Ｌａ　Ｖｉｅ・音楽とともに　～標高１，０００ｍの高原だより～

北欧ファンのわたくし。興味を持ちながらも観られなかった映画「かもめ食堂」が、
つい最近、ＤＶＤで発売されたことを今日知り、心躍らせて街に一軒しかない本屋＆レンタル
ビデオ屋さんに出向きました。
ヘルシンキの夏はきっと輝くように美しいのだろう、映画でヘルシンキを旅した気分になれたら、
この夏、もうどこへも行かなくても満足だわ・・と思いをめぐらせながら・・。
ところが。新作コーナーをどんなに探しても、「かもめ食堂」は見当たりません。
話題になった「ＮＡＮＡ」、「男たちの大和」、「ピーナッツ」などはあるのに。
もうちょっと大きな街のレンタル屋さんに行けばきっとあるかもしれません。
今日のところはあきらめて、帰りかけたその時、「北欧スタイルＮｏ．１１」が目に留まりました。
以前は憑かれたように、新刊が出る度に買っていたこの本ですが、いつからか傾向の偏りを
感じ、それ以来食指が遠のいています。今回はどうでしょうか・・。
書棚に手を伸ばし、パラパラとめくると・・。
そこには、まさに、今わたくしの求めている北欧の旅へのいざないが！
５秒後にはレジに向かい、アルバイト高校生のお兄さんにお金を払いながら、「袋はいらないわ」
と、スウェーデンの女王様のように満面笑みをたたえて、充足した気分でお店を後にいたしました。
久しぶりに、この本はやってくれそうです。きっとわたくしに素敵な旅をさせてくれることでしょう。
旅の準備は、一杯のおいしいコーヒーさえあれば完璧。
嗚呼、でも今日のわたくしには、時間がありません。
早く読みたいと思いつつも、明日以降にお預けでございます。
こういう日の、なんと多いことでしょう。
でも、待つことも、大切な旅の楽しみのひとつですね。

【さすらいと変化を愛するのは生ある者である。：リヒャルト・ワーグナー】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　かもめ食堂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北欧スタイルＮｏ．１１

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こちらの２冊もお気に入りの本