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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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August 10, 2006
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カテゴリ:楽しむは音
8月10日は、アレクサンドル・グラズノフの誕生日。
彼の作品の中でも、わたくしは特にヴァイオリンの作品が大好きです。
以前、このブログでもご紹介した「瞑想曲」をはじめ、バレエ「ライモンダ」の「グランド・アダージョ」
も素敵ですが、際立っているのは彼が39歳の時の作品「ヴァイオリン協奏曲イ短調」。
全体で20分ほどの比較的短い曲で、演奏会で聴く機会はあまりありませんが、甘い旋律と、
弾き手の高度な技術力が試されるカデンツァが魅力的。どこからか、よい香りが漂ってきそうな
気品に満ちています。オケにハープが入っているのも大きな特徴。ヴァイオリン・コンチェルトでは、
おそらく、この曲とプロコフィエフの1番くらいだと思います。

2001年、日本音楽コンクールで優勝した米元響子さんは、受賞者記念演奏会でこの曲を
選びました。本選での彼女のブラームスを、会場の最前列で聴いた感動が心に残り、あのブラー
ムスを弾いた彼女なら、超絶技巧を要するグラズノフのカデンツァも、弾きこなせる故の選曲
なのだろうと納得いたしました。
そして、実際、素晴らしいカデンツァを披露して下さいました。

全曲を休みなしで弾くこの曲、相当な集中力が必要。カデンツァは、そろそろ疲れてくるソリストを
迎え討つように、第2楽章の最後の部分に用意されています。
そして、難しい重音でのトリルとメロディのカデンツァがやっと終わったと思う間もなく、第3楽章の
ファンファーレが高らかに響き渡ります。ソリストは、もう一度奮起して、オケと共に終楽章を大団
円にするべく、歓喜と誇りの旋律を奏で始めます。
このコンチェルトには、美しい旋律からは想像もつかない、作曲者と演奏者の対峙があるのです。

今日は、お気に入りのCD、ヴェンゲーロフのものをご紹介。
彼の持つヴィルトゥオーゾな美音を、余すところなく引き出した、アバド指揮、ベル・フィルとの好演で
ございます。カップリングのチャイコフスキーも、楽器がよく鳴って、チャーミングに聴かせます。

             チャイコフスキー&グラズノフ





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Last updated  August 14, 2006 12:20:48 AM
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