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September 21, 2006
テーマ：暮らしを楽しむ(387479)
カテゴリ：楽しむは音
２４日に東京に行く用事があるので、会社から帰宅後、特急電車のクーポンを買いに
２麻呂と一緒に街へ出かけました。 クーポンを売っているお店の向かいにケーキ屋さんがあり、２麻呂が「食べたい」と言うので （・・いいえ、わたくしも・・）そこに立ち寄ることに。 鬼瓦のようなお顔をした、ワイシャツ、ネクタイのいでたちの熟年の店長さんが 「いらっしゃいませ」。うっ、ちょっと違和感。 ふと気づくと、店内にはブラームスの１番のヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」の第１楽章が 流れていました。 ケーキを選ぶのもそっちのけで、演奏に聞き入ってしまったわたくし。 ２麻呂がどれにしようか迷っているのでちょうどいい・・。 うわあ、この演奏、どなたが弾いているのでしょう！ つややかで瑞々しい音が店内に満ちて、次はどう弾く、その次は・・・と、すっかり音楽に 没入してしまいました。鬼瓦店長さん（失礼！）は、そんなわたくしの様子を、心なしか 興味深げに見ているようです。 「ほら、ブラームスの１番のソナタよ」と、ケーキを選ぶ２麻呂に言いながら、わたくしも 意識をようやくそこに戻し、木の実を使った秋らしい装いのケーキを買いました。 「ＹＵＳＥＮ」の放送かもしれない・・と思いながらも、最後まで店長さんにお聞きする 勇気が出なくて、結局誰の演奏かはわからないままお店をあとにしました。 「ＹＵＳＥＮ」なら、何チャンネルで何時に何の曲が流れたか、知る方法があるのでしょうか。 心残りのひとときでございました。 夜は、会社から持ち帰った仕事を片付けながら、ＦＭの「シューマン・ウィーク」を聴きました。 ちょうどシューマンのヴァイオリン協奏曲が流れました。 演奏は、オーストリア生まれのトーマス・ツェートマイヤー。 彼のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲のＣＤは、独創的なカデンツァで聴かせてくれる わたくしのお気に入りの１枚でございます。 彼のシューマンは、オケに寄り添うようなやさしい音色。 「天使の声」とシューマン自ら呼んだ第２楽章は、幸せが降りてくる夢の中を、手探りで 漂うような、危うげな世界を紡ぎだしています。ツェートマイヤー。やはりいい！ 奇遇にも、ブラームスとシューマンという、何かと因縁を取り沙汰されるふたりの、 ヴァイオリンの作品を続けて聴けて、感慨深い夕べでございました。 忙しいながらも、そばにいつも音楽があることに、ささやかながら、幸せを感じるわたくしです。 しかし！仕事は終わらない！しっかり夜中までかかり、最後は「トップランナー」の 再放送で、森麻季さんのコロラトゥーラに魅了され（手が止まり）、明朝は残った仕事を 会社に「お持ち帰り」することになりそうでございます。 でも、忙しくても、やっぱり幸せ 
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Last updated
September 22, 2006 06:36:08 AM
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