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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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December 5, 2006
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カテゴリ:楽しむは音
「パガニーニ国際コンクール」といえば、庄司紗矢香さんが17歳で1位を獲得したイタリアの
ものがつとに有名でございます。
が、今回はモスクワでのパガニーニ・コンクールのお話。
先月行われたこのコンクールで、日本人として初めて、米元響子さんが優勝されました。
彼女はこれまで、数々のコンクールに果敢に挑戦してきました。
わたくしが、この目と耳で体感した2000年の音コンで第2位、2001年は第1位。
2000年の時は、まるで子供のような真っ赤なパフスリーブの衣装で登場、「幼さ」を演出
して、その上であのプロコの1番のコンチェルトを堂々と演奏。聴衆を唸らせました。
でも、順位発表後、ホールロビーの柱の陰で、伴奏者である、師匠のお嬢さんに「2位だ
なんて、このわたしに恥をかかせてくれたわね」とお叱りを受けて、涙を流しているところを、
わたくしの友人が目撃しています。厳しい世界でございます。
翌2001年は、身長も伸び、すっかり大人っぽい雰囲気を漂わせ、渋い色合いのワインカラーの
ロングドレスでブラームスのコンチェルトをほぼノーミスで演奏。最前列で見ていたわたくしは、
彼女のカデンツァの、ホールの隅々にまで響き渡る音伸びのよさ、ボウイングの美しさに感激
しながら聴きました。「ああ、決まったな」と。
それでも、当時「中卒」の学歴であった彼女。きっと留学先を探しているのだろうと思っていたら、
案の定、その後パリへ留学。
2002年、ロン=ティボーコンクールで同じ門下の山田晃子さんが1位、彼女は3位になりました。
彼女の挑戦は続きます。
2003年、ハノーファーコンクール、2005年、エリーザベト王妃コンクールでもファイナリストに
残りました。その間、他のコンクールで優勝もしています。
エリーザベトの際、インターネットラジオで、彼女の弾く武満徹「悲歌」を聴きましたが、とても
よい演奏でした。
○ちゃんねるでは、誹謗、中傷の書き込みをいくつも見ましたが、それだけ注目されている証拠。
横浜で行われたある演奏会では、急病になったソリストの代役を急遽依頼されましたが、それを
立派に務めあげ、名を上げました。

名といえば、「響子」のお名前には「音楽をさせたい」というご両親の思いがこめられているのだそう。
名は実をあらわす。親孝行なお嬢さんでございます。
まだまだコンクールに挑む意欲があるそうです。素晴らしいですね。現在はオランダの音楽院で
お勉強中。これからの活躍が楽しみな逸材でございます。
しかし、かのモスクワで、受けのいいチャイコフスキーでもプロコフィエフでもショスタコーヴィチでも
なく、ドヴォルザークのコンチェルトとは!それで優勝したのですから、相当な自信があったので
しょうか。天晴れでございます。





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Last updated  December 6, 2006 10:17:58 PM
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