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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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February 19, 2007
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カテゴリ:日々雑記

昨日までの、旅の素敵な余韻を味わいながら一日を過ごしました。
まだ旅の続きのような気持ちです。
今日は、今回の福岡へのちいさな旅での、素敵な出会いについてお話しいたします。

1日目。
◎浜松町に向かう山手線の車内。
わたくしは、足下に荷物を置いて車両の真ん中にある太いバーにつかまっていました。
すると、目黒駅から乗ってきた、大きなカートを持った中高年の女性が、バーの向こう側の
至近距離に立ちました。「ずいぶん接近しているわね」と思いながらもそのまま立っていると、
しばらくしてその女性がわたくしの肩をトントンとたたきました。
思わず顔を見ると、「品川から新幹線で大阪へ行きたいのだけれど、品川は次の駅?」と、
ご自分の切符を見せながらなんと英語で話しかけてきたのでした!
日本人以外の、アジア系の国の方だったようです。
さあ、困りました!こんな田舎者に咄嗟にどんな答えができるでしょう!
こちらを向いて座席に座っている人達の視線を痛いほど感じます。
「品川?」と聞きながら彼女の差し出す切符を見ると、確かに「品川~大阪」と書かれています。
すぐに扉上の液晶表示パネルを見ると、次は五反田、大崎、そして品川の順に表示されて
います。
「おお、品川は、この次の次の駅ですね。」と、手振りを交えながらなんとか説明しました。
「わかりました。ありがとう」
嗚呼、よかった~、なんとか通じたようでございます。
ほどなく電車は品川駅に到着し、女性は最後にわたくしの顔を見てもう一度「ありがとう」と
言い、わたくしも「どういたしまして。お気をつけて」と、やっとの思いの英語で答えました。
エイゴ。「英会話、とっさのひとこと」という番組が頭に浮かびました。日頃見ていたら、
もっとスマートにお話ができたかもしれないのに・・。でも、素敵な触れ合いのひとときでした。

◎羽田から乗った飛行機の中。
隣りの席に座られた女性が印象的でした。彼女が窓側、わたくしが通路側の席。
長い髪をカールし、超ミニのスカートとロングブーツ、ディオールのロゴを一面に織り込んだ、
赤いトラベルバッグをお持ちの方で、足が寒いのか、コートはたたんで膝の上に置いています。
この方、とにかく旅慣れていらっしゃる様子。
まずは持ち込んだ雑誌類を座席シートのポケットに入れ、飛行機が離陸する間、ずっと外を
見ています。わたくしは必死で固まっているというのに。
そして雲の上に出ると、今度は雑誌に読みふけりながらご持参のサンドイッチを片手で食べて
います。次々にバッグから出てくるファッション雑誌類。そのうち、見覚えのある本が出てきました。
「タビリエ福岡」です。彼女も持っていたのです!
「あ、おんなじ!」思わず小さく叫んで、わたくしも自分のものをバッグから出しました。
「これ、いいですよね。おしゃれだし、大きさも手頃で、お土産もたくさん載っているし」と、
互いの本を見せ合いながら談笑いたしました。
そのうち彼女はコートを肩までかけて眠り始め、わたくしもバッグからCDウォークマンと
スコアブックを出してCDを聴き始めました。
突然揺れる今日の飛行機、音楽でも聴いて気晴らしをしなければどうかなってしまいそうです。
この揺れる飛行機で眠れる彼女がうらやましいっ!
やがて、42分の演奏時間があるCDを聴き終える前に、飛行機は着陸態勢に入りました。
仕方なく、ウォークマンを外し、バッグにしまいました。
隣りの彼女は、お化粧に余念がありません。
天気予報では福岡は雨。また雲の中へと突入です。この時もまたひどく揺れました。
あ、海の中道が見えてきました。福岡タワーも光っています。
「あ、海の中道。」と言うと、隣りの彼女が「福岡はよく来られるのですか?」と聞いてきました。
「あ、いいえ、初めてです。だからいろいろこれ(タビリエ)で勉強しました」
「わたしも初めてです。観光ですか?わたしは仕事なんですよ~。でも、息子に九州限定の
あまおうイチゴのぷっちょを買って帰る約束をしてきました。」
えっ!!「息子」!?
お子さんがいらっしゃるようにはとても見えない彼女。お若いです!見習いたいです。
「とても旅慣れたご様子ですが、飛行機にはよく乗られるのですか?」
「ええ、しょっちゅう乗っています。少しぐらいの揺れは慣れてしまいました。」
なるほど。余裕があるわけですね。
滑走路に溜まった雨を、滝のように撒き散らしながら飛行機は無事に福岡空港へと
着陸いたしました。どうやら雨は上がっている様子。
空港の通路で彼女とは「お気をつけて」とご挨拶をして別れました。
お子さんとどんな風に向き合っているのだろう・・と思えるような、素敵な女性でした。

◎ホテルに到着後、街を散策。
薬院にある憧れの雑貨屋さん「B・B・B POTTERS(スリービー・ポッターズ)」へと、
バスで向かいます。
バスの中で、乗客同士が交わすやさしい響きの博多弁が、耳に心地よい。
薬院大通りでバスを降り、お店の位置の見当をつけた浄水通りへ。
ところが、いくら探しても、路地に入ってみても、お目当てのお店が見つからない。
どなたかに聞こうと思っていると、浄水通りの上の方から、コツコツと小気味よい靴音を
立てて、ひとりの女性が颯爽とこちらに近づいてきました。
黒いトレンチコート、黒いスラックスに身を包み、大きなバッグを肩から提げています。
「あの~、すみません。ちょっとお尋ねいたしますが、この辺にスリービーポッターズという
お店があるのをご存知ですか?」
遠藤久美子さんを少しスポーティーにした感じの、ショートカットの髪のすらっと背の高い方。
「ああ!スリービーポッターズ!あそこですね。ちょっとあの通りを渡りますが、ご一緒に
行きましょう!ちょうどわたしが行く方向ですから。」
「えっ!よろしいのですか!?」
なんと溌剌と、本当に遠藤久美子さんのようにハスキーでキュートなお声で答えてくださり、
しかもご案内までしてくださるとのこと。よい方に巡りあえたものです!
大きなストライドで颯爽と歩く彼女。
「すみませんね、いつもこんな速さで歩くのですよ。ついてくるのが大変でしょう?」と、
朗らかにおっしゃいます。「大丈夫です。付いてゆきます!」
本当に「付いてゆきます、お姉さま!」と思うような女性!
見ず知らずのわたくしなんかにも、こんなに屈託のない笑顔を向けてくださって、いったいどんな
ご職業の方なのでしょう。
「さあ、ここです!」と、教えてくださったのは、わたくしが見当をつけていた場所よりも、ずっと
北側でございました。嗚呼、でもあの雑誌でしか見たことがないお店が目の前に。
そしてここへと導いてくださった素敵な彼女との出会い。
「お忙しいところ、お付き合いいただいて、本当にありがとうございました。」
「いいえー。ちょうど通りがかりだったのですから。よかったです。では~。」
と、爽やかな笑顔を残して、颯爽とビルの向こうに歩いてゆかれました。
初めて訪れた街での、うれしいご縁でございました。
もしも、彼女が、偶然にでもこのブログを見てくださったならうれしいのですが。
あり得ないことですね。そのことについてお話しする時間もありませんでしたし。
考えたら、お名前をお聞きする余裕もありませんでした!
でも、本当に、一瞬の出会いではありましたが、素敵な思い出をありがとうございました。

さて、このお店のオーナーでいらっしゃる、憧れのIさんにはお目にかかれませんでしたが、
その代わり、思ってもいなかった「彼」がわたくしを迎えてくれました。
タンタンです。陶器でできているそうで、とても珍しいものだそう。残念ながら非売品とのことで、
お許しをいただいて、写真だけ撮らせていただきました。
きっと麻呂達も喜びます。

        陶製のタンタン

          感激のあまり、ちょっと手ブレ。お見苦しい点をお許しください。






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Last updated  February 25, 2007 06:00:57 PM
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