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テーマ:好きなクラシック(2317)
カテゴリ:楽しむは音
涼やかで、そして、透きとおっていて。 レイフ・オヴェ・アンスネス。ノルウェイが生んだ世界的ピアニスト。 日本ではまだあまり知られていませんが、今年初め、5年ぶりの来日時のリサイタル&オケとの コンサートで、各方面からたいへん高い評価を受けたことで、徐々に彼の音楽の世界に興味を 持つ人が増えていることはうれしいことです。 このラフマニノフの2番を、ひと言で表すなら「洗練」です。 ごてごてした飾りも、この曲にありがちな「これでもか」と続く演奏者の思い入れも、皆無です。 ライヴ録音だというのに、彼はノーミス。パッパーノ氏率いるベルリン・フィルの響きも美しく、 それらの点を含めて、私の中では、群を抜いてNo.1かな。 最後の「ブラヴォー」も大袈裟でなく、心からの賛辞に聞こえて、とてもいいんですよね。 実は、彼のラフマニノフは、CDよりも先に、同じデザインのジャケットのDVDの方から入りました。 DVDは、ベルリンでのライヴのための、2番のゲネプロ(たぶん)の様子が収録されていて、 ラフなシャツを着たアンスネス、幾分お腹が目立つTシャツ姿のパッパーノ氏の他、安永徹氏、 麗しいパユ氏(やはりTシャツ姿!)も映っています。そして、流暢な英語のアンスネスの インタビューも。 曲のフィナーレのあと、彼とオーケストラのメンバーとが、一同やわらかな笑顔で、拍手を 送り合うのが印象的。アンスネスはピアノを軽くたたき、弦のメンバーは弓を振り・・。 彼は来年の秋、また来日します。 私はその日まで、文字通り一日千秋の思いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 30, 2007 09:52:19 PM
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