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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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October 29, 2007
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カテゴリ:楽しむは音
クライスラーに自作自演のCDがあるとは知りませんでした。

親友のYちゃんから「かのんちゃん、ナクソスで出しているCDが欲しいんだけど、近所の

CD屋さんでは輸入盤を扱ってなくてどうしたらいいか、相談させてもらおうと思って・・」

と電話が来たことがきっかけで見つけたCDです。

なんでも、長女のKちゃんのヴァイオリンの次回の課題曲が、クライスラーの編曲したモーツァルトの

ロンド(セレナード第7番ニ長調K.250「ハフナー」より)だそうで、先生からクライスラー自身の

演奏を聴くように言われたのだとか。


中学校の先生をしているYちゃん、信じられないことなのですが、自宅にPCがあるのに、

未だにインターネットに接続していないので、学校のPCで仕事関連のサイトを見るほかは、

ネットは未知の世界で、お買いものをするなんて、夢のまた夢(ちょっと大袈裟?)らしいのです。

すぐに彼女の代わりにCDを注文しました。Yちゃんの感想を聞いてから、私も自分用に購入

しようと思います。

「ウィーン奇想曲」、「中国の太鼓」、「愛の喜び」、「愛の悲しみ」、「美しきロスマリン」・・・。

これら馴染みの曲の他に、先ほどのモーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、なんと

ショパンまであるのです。

そういえば、作家の森茉莉さんは、伯林(ベルリン)で、クライスラーの演奏を目の前で聴いたことが

あると著書に記していましたっけ。

* * *

以下はその抜粋です。


聴く人は三十人には少し足りない位しかいなかった。・・(中略)・・

少時(しばらく)するとクライスラアがつかつかと出て来て軽く一礼して演奏を始めた。

が楽器に触れた最初の音は私を、おどろかせた。

宇宙の静かさの中に、ふと、どこからか湧いて来たような音色である。

夕暮れ刻(どき)の、小暗い中で、どこからか吹いて来た、涼しい風のようである。

その静かな、澄んだ音は、どれほど荒れ狂っていた人も、静かにさせる力を持っているような、

そんな音である。演奏の全部がよかったのは勿論だが、弾き出しの音色がなんともいえなくて、

今も耳の底に残っている。



なんとも羨ましい演奏会の回想です。ほとんど貸し切りのような・・。

ここには、演奏された曲名は明記されていませんが、「宇宙の静かさの中に、ふと、どこからか

湧いて来たような・・」とは、どんな音色なのでしょう・・。

早くCDが来ないかしら・・。Yちゃんの感想を聞きたいです。

そして、CDのクライスラー氏に、私のための独演会をしてもらわなくちゃ。

・・それとも、たとえば来年、「愛の喜び」、「美しきロスマリン」を、贅沢にもオケをバックに

ライヴで聴ける演奏会に、行けるかしらね・・?





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Last updated  October 30, 2007 08:25:10 PM
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