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テーマ:Jazz(1976)
カテゴリ:楽しむは音 時にはジャズ
このジャケットの女性、誰だと思います? 彼女は、あのシーナ・イーストン。一般的に知られている彼女の雰囲気とはだいぶ違いますでしょう? 近年、ロッド・スチュワート、スティングなどのロック・アーティストも積極的に取り組む スタンダードナンバーは、それぞれに絶大な人気を誇っていますが、気風のいいお姉さんのような 「シーナ節」で聴かせてくれるこのアルバムは、1993年、今から15年前の発表。 彼女の新たな魅力を存分に引き出している「意外性」の強いアルバムです。 私も久しぶりに、CDラックの奥の方から出してきて聴きました。 グッとくるような色っぽいつぶやき、歯切れのよい歌唱力。効果的にかすれた低音部、一気に 上りつめる高音部の力強さ。そして、もちろんキュートな表現も忘れていません。 バックを固めるメンバーも素晴らしく、特にこの曲の間奏部でソロを取るフレッド・ジャクソンJr.の アルトサックスは秀逸。 アルバムの1曲目には、大好きなガーシュウィンの「SOMEONE TO WATCH OVER ME」も 入っていて、実に質の高いスタンダードナンバー集に仕上がっています。 タイトルどおりの「NO STRINGS」。それでも、弦楽器がなくてもここまで奥行きのある音楽を 創り出せる彼らの力量には、何度聴いても感心させられますね。 まさに、シーナ渾身のスタンダードアルバムといえるでしょう。 何年たっても色褪せないスタンダードナンバーは、時として、生きるための大いなる原動力をも 与えてくれます。 さあ、シーナお姉さんのこの元気をいただいて、今年もがんばりましょう。 皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 1, 2008 10:23:55 PM
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